名称:1,1'-エチレン-2,2'-ビピリジニウム=ジブロミド
CAS番号:85-00-7
物質ID: | 13 |
分類実施者: | GHS関係省庁連絡会議 |
分類実施年度: | 平成18年度 |
使用マニュアル: | GHS分類マニュアル(H18.2.10版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による固体。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品ではない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による固体。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による固体。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による固体。 |
7 | 可燃性固体 | 区分外 | - | - | - | - | Not combustible(ICSC(2001))、Not flammable(Weiss,2nd(1985))と記載されていることに基づき区分外とした。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 情報がないため分類できない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による固体。 |
10 | 自然発火性固体 | 区分外 | - | - | - | - | Not combustible(ICSC(2001))、Not flammable(Weiss,2nd(1985))と記載されていることに基づき区分外とした。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 区分外 | - | - | - | - | Not combustible(ICSC(2001))、Not flammable(Weiss,2nd(1985))と記載されていることに基づき区分外とした。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属または半金属を含まないことから、分類対象外とした。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による固体。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 酸素、フッ素、塩素を含まないので、分類対象外とした。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 過酸化物に関わる原子団を含まないことから、分類対象外とした。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していないので、分類できないとした。 注記:但し、The active ingredient is corrosive to metals.(HSDB(2005))との記載がある。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分3 | 危険 | H301: 飲み込むと有毒 |
P301+P310: 飲み込んだ場合:直ちに医師に連絡すること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P330: 口をすすぐこと。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラット経口投与LD50=214mg/kg(農薬抄録(1993))に基づき、区分3とした。 | |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 | - | - | - | - | ラット経皮投与試験で2000mg/kgで死亡が認められていない(農薬抄録(1993))ことから、区分外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による固体であり、分類対象外である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データ不足。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分2 | 警告 | H315: 皮膚刺激 |
P302+P352: 皮膚に付着した場合:多量の水と石鹸で洗うこと。 P332+P313: 皮膚刺激が生じた場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P362: 汚染された衣類を脱ぎ、再使用する場合には洗濯をすること。 |
ラットによる皮膚一次刺激性試験において、第一回目塗布後、紅斑が見られ、第二回目塗布後における塗布部皮膚上皮の落屑、痂皮形成が見られた。第三回目塗布10日後には回復し、塗布部の皮膚に新しい組織の再生が見られた。ジクワットはラットの皮膚に対して経度の刺激性を有するものと考えられる(農薬抄録(1985))ことから、区分2とした。 | |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2A | 警告 | H319: 強い眼刺激 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P337+P313: 眼の刺激が続く場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 |
ウサギによる眼一次刺激性試験におけるドレイズスコアが2日目で8であったが、7日後には2になり、その後はほぼ回復している(農薬抄録(1985))ことから、区分2Aとした。 | |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分1 | 警告 | H317: アレルギー性皮膚反応を起こすおそれ |
P302+P352: 皮膚に付着した場合:多量の水と石鹸で洗うこと。 P333+P313: 皮膚刺激又は発疹が生じた場合:医師の診断/手当てを受けること。 P261: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。 P272: 汚染された作業衣は作業場から出さないこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P363: 汚染された衣類を再使用する場合には洗濯をすること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
モルモットを用いた皮膚感作性試験において、陽性結果(陽性率31%)が得られた(農薬抄録(2004))ことから、区分1とした。 | |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 | - | - | - | - | マウス体細胞を用いたin vivo小核試験で陰性(農薬抄録(2004))、およびラット体細胞を用いたin vivo染色体異常試験で陰性(農薬抄録(1989))であったことに基づき、区分外とした。 |
6 | 発がん性 | 区分外 | - | - | - | - | ACGIHでA4に分類されていることから、区分外とした。ラット、マウスによる発がん性試験結果(農薬抄録(1985))も、この分類を支持している。 |
7 | 生殖毒性 | 区分外 | - | - | - | - | ラット3世代繁殖試験において性機能または繁殖能に対する影響は認められず(農薬抄録(1977))、ラット催奇形性試験(農薬抄録(1989))において、またウサギを用いた催奇形性試験(農薬抄録(1985))においても同様に仔の発生に対する悪影響は認められないことから、区分外とした。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1(全身毒性) | 危険 | H370: 臓器の障害(全身毒性) |
P307+P311: 暴露した場合:医師に連絡すること。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットによる急性神経毒性試験で、神経毒性は認められなかったものの、150mg/kg(ガイダンス値の区分1相当)投与の雌に下痢、立毛、尿失禁、脊椎の上方への湾曲、爪先歩行、弓なり姿勢および行動抑制が観察された(農薬抄録(2004))ことに基づき、区分1(全身毒性)とした。 | |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2(眼) | 警告 | H373: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害のおそれ(眼) |
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラット90日間経口反復投与毒性試験において、400ppm(雄:32.4、雌:38.5mg/kg/day;区分2のガイダンス値に該当)で白内障がみられた(農薬抄録(2004))ことから、区分2(眼)とした。 | |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分1 | 警告 | H400: 水生生物に非常に強い毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P391: 漏出物を回収すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
藻類(緑藻)の96時間ErC50=19μg ジクワットイオン/L(農薬登録申請資料、2003)から、区分1とした。 | |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分1 | 警告 | H410: 長期継続的影響によって水生生物に非常に強い毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P391: 漏出物を回収すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
急性毒性が区分1、生物蓄積性が低いものの(BCF=1.4(既存化学物質安全性点検データ))、急速分解性がない(BODによる分解度:0%(既存化学物質安全性点検データ))ことから、区分1とした。 |
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