GHS分類結果 (関係省庁連絡会議 平成18年度事業)

ID334 アジピン酸ビス(2-エチルヘキシル)(CAS番号 103-23-1) 分類実施日 H18.4.20 (環境に対する有害性についてはH18.6.20)
使用マニュアル GHS分類マニュアル(H18.2.10 版)

物理化学的危険性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
1 火薬類 分類対象外 - - - 爆発性に関する原子団を含まない。
2 可燃性/引火性ガス 分類対象外 - - - GHSの定義における液体である。
3 可燃性/引火性エアゾール 分類対象外 - - - エアゾール製品でない。
4 支燃性/酸化性ガス類 分類対象外 - - - GHSの定義における液体である。
5 高圧ガス 分類対象外 - - - GHSの定義における液体である。
6 引火性液体 区分外 - - - ICSC(2001)による引火点は181℃(開放式)であり、「区分外」に該当する。
7 可燃性固体 分類対象外 - - - GHSの定義における液体である。
8 自己反応性物質および混合物 分類対象外 - - - 爆発性、あるいは自己反応性に関する原子団を含まない。
9 自然発火性液体 区分外 - - - 常温の空気と接触しても自然発火しない(発火点395℃(ICSC,2001))。
10 自然発火性固体 分類対象外 - - - GHSの定義における液体である。
11 自己発熱性物質および混合物 分類できない - - - 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。
12 水と接触して可燃性/引火性ガスを発生する物質および混合物 分類対象外 - - - 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。
13 酸化性液体 分類対象外 - - - フッ素および塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。
14 酸化性固体 分類対象外 - - - GHSの定義における液体である。
15 有機過酸化物 分類対象外 - - - -O-O-構造を含まない有機化合物である。
16 金属腐食性物質 分類できない - - - データなし。

健康に対する有害性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 区分外 - - - ラットを用いた経口投与試験LD50 9,100 mg/kg (環境省リスク評価第2巻 (2003))、25,000 mg/kg (IARC 77 (2000))のうち低い値LD50=9,100 mg/kgから区分外とした。
1 急性毒性(経皮) 区分外 - - - ウサギを用いた経皮投与試験のLD50 14,752 mg/kg (環境省リスク評価第2巻 (2003)) から区分外とした。
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外 - - - GHSの定義による液体のため、ガスでの吸入は想定されず、分類対象外とした。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない - - - データなし
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない - - - データなし
2 皮膚腐食性/刺激性 区分3 - 警告
軽度の皮膚刺激
CERIハザードデータ集97-12 (1998) のウサギを用いた皮膚一次刺激性試験結果、「わずかな紅斑と72時間後の消失」から、区分3であり、環境省リスク評価第2巻 (2003) では「動物試験で、皮膚に刺戟性なし」で区分対象外であるが、安全サイドから区分3とした。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 分類できない - - - 環境省リスク評価第2巻 (2003)本文にて、「動物実験では眼や皮膚への刺激性はない。」という記述があるが、区分外とするにはデータ不足のため、分類できないとした。
4 呼吸器感作性又は皮膚感作性 呼吸器感作性:分類できない           皮膚感作性:分類できない - (呼吸器感作性)−
(皮膚感作性)−
(呼吸器感作性)−
(皮膚感作性)−
呼吸器感作性:データーなし
皮膚感作性:  CERIハザードデータ集 97-12 (1998)、環境省リスク評価第2巻 (2003) のモルモットを用いた皮膚感作性試験結果結果では、皮膚感作性が認められなかったが試験数が少なく詳細条件不明であり、また疫学結果も無いため、分類できないとした。
5 生殖細胞変異原性 区分外 - - - IARC 29 (1982)、IARC 77 (2000)の記述から、生殖細胞in vivo経世代試験(優性致死試験)で弱い陽性であるが、9,220 mg/kgという現在のガイドラインの限界用量を超える用量で、且つ腹腔内投与による結果であり、仮に弱い反応性があるとしても、生物学的意義は無視しうる程度のものであると考えられることから陰性と判断、生殖細胞in vivo変異原性試験なし、体細胞in vivo変異原性試験で陰性であることから区分外とした。
6 発がん性 区分外 - - - IARC 77 (2000)で3、EPA (1994)でCに分類されていることから区分外とした。
7 生殖毒性 区分2 危険を表わす人物シルエットのシンボル
警告
生殖能または胎児への悪影響のおそれの疑い
環境省リスク評価第2巻 (2003)、IARC 77 (2000)の記述から、ラットの一世代試験で親動物に影響のある用量で胎仔の体重及び体長の低下がみられ、また、ラットの催奇形性試験では胎仔に用量に依存した尿管奇形(拡張、ねじれ)がみられているが、親動物での一般毒性の記載が無いので区分2とした。
8 標的臓器/全身毒性(単回暴露) 分類できない - - - データなし
9 標的臓器/全身毒性(反復暴露) 分類できない - - - データ不足のため、分類できない
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない - - - データなし

環境に対する有害性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 区分外 - - - 水溶解度(0.0032mg/L(SIDS、2002))までの濃度で急性毒性が報告されていないことから、区分外とした。
11 水生環境有害性(慢性) 区分外 - - - 急速分解性があり(BODによる分解度:71%(既存化学物質安全性点検データ))、かつ生物蓄積性が低い(BCF=27(CERI・NITE有害性評価書(暫定版)、2006))ことから、区分外とした。

参考資料

分類マニュアル

技術上の指針

解説・用語集(エクセルファイル(64KB))


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