参考資料
解説・用語集(エクセルファイル(64KB))
| ID250 三酸化ニアンチモン(CAS番号 1309-64-4) | 分類実施日 | H18.4.20 (環境に対する有害性についてはH18.6.20) |
| 使用マニュアル | GHS分類マニュアル(H18.2.10 版) |
| 危険・有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起用語 | 危険有害性情報 | 分類根拠・問題点 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 火薬類 | 分類対象外 | - | - | - | 爆発性に関する原子団を含まない。 |
| 2 | 可燃性/引火性ガス | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
| 3 | 可燃性/引火性エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
| 4 | 支燃性/酸化性ガス類 | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
| 5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
| 6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
| 7 | 可燃性固体 | 区分外 | - | - | - | 不燃性(ICSC,2003)。 |
| 8 | 自己反応性物質および混合物 | 分類対象外 | - | - | - | 爆発性、あるいは自己反応性に関する原子団を含まない。 |
| 9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
| 10 | 自然発火性固体 | 区分外 | - | - | - | 不燃性(ICSC,2003)。 |
| 11 | 自己発熱性物質および混合物 | 区分外 | - | - | - | 不燃性(ICSC,2003)。 |
| 12 | 水と接触して可燃性/引火性ガスを発生する物質および混合物 | 区分外 | - | - | - | 水に対して安定(水溶解度1.4mg/100ml(30℃)(ICSC,2003))。 |
| 13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
| 14 | 酸化性固体 | 分類できない | - | - | - | 酸素を含む無機化合物であるが、データがなく分類できない。 |
| 15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | 有機化合物でない。 |
| 16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
| 危険・有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起用語 | 危険有害性情報 | 分類根拠・問題点 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 急性毒性(経口) | 区分5 | - | 警告 |
飲み込むと有害のおそれ |
ヒトの疫学事例で、死亡がみられており(CERIハザードデータ集 2001-7 (2002))、ヒト健康に対する急性的な懸念が示唆され、ある状況下ではヒトの死亡がみられたため、区分5とした。 |
| 1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない | - | - | - | データなし |
| 1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義による固体であるため、ガスの吸入は想定されず、分類対象外とした。 |
| 1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | データなし |
| 1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | データなし |
| 2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない | - | - | - | EUリスク警句 (2005)では刺激性ありとしているが、根拠となるデータが不明のため分類できない。 |
| 3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2B | - | 警告 |
眼刺激 |
CERIハザードデータ集( 2001-7 (2002) )のウサギ眼刺激性試験の結果より、軽度の刺激性から区分2Bとした。 |
| 4 | 呼吸器感作性又は皮膚感作性 | 呼吸器感作性:分類できない 皮膚感作性:分類できない | - | (呼吸器感作性)− (皮膚感作性)− |
(呼吸器感作性)− (皮膚感作性)− |
呼吸器感作性:データなし 皮膚感作性: データなし |
| 5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 | - | - | - | PATTY(4th, 2000)、CERIハザードデータ集 2001-7 (2002)、IARC 47(1989)の記述から、生殖細胞in vivo経世代変異原性試験なし、生殖細胞 in vivo変異原性試験(染色体異常試験)陰性であり、体細胞in vivo変異原性試験(染色体異常試験)については結果(1回投与で陰性、21日めまでの投与で骨髄の染色体が変化する度合が増加)を陰性と判断し区分外とした。なお、専門家の判断(文献検索により収集した情報に基き判断した分類結果)も区分外であり本分類結果と合致する。 |
| 6 | 発がん性 | 区分1B | ![]() |
危険 |
発がんのおそれ |
ACGIH(2001)でA2に分類されていることから、区分1Bとした。 |
| 7 | 生殖毒性 | 区分1B | ![]() |
危険 |
生殖能または胎児への悪影響のおそれ |
IARC 47 (1989)の記述から、ラットの催奇形性試験及び生殖毒性試験において、妊娠の不成立、母毒性のない用量で着床前後の吸収胚の増加がみられていることから、区分1Bとした。なお、本分類結果は専門家の判断(動物実験だけでは区分2かもしれないが、疫学的データは「1Aとできるだけの信頼できるデータとはいえない」ことから区分1Bでよい)とも合致する。 |
| 8 | 標的臓器/全身毒性(単回暴露) | 区分1(心臓)、区分2(呼吸器) | ![]() |
危険 警告 |
臓器(心臓)の障害 臓器(呼吸器)の障害のおそれ |
ヒトについては「56人が入院し胃の灼熱痛、疝痛、悪心、嘔吐」(IRIS 6 (1987))等の記述があるが障害は接触性のものと考えられる。また「検死により心筋壊死が観察されている」(CERIハザードデータ集 2001-7 (2002))の記述があり、実験動物では「肺の軽度の限局性変色、隆起した白色巣がみられた」(CERIハザードデータ集 2001-7 (2002))の記述があることから、心臓、呼吸器が標的臓器と考えられた。なお、実験動物に対する影響は、区分2に相当するガイダンス値の範囲でみられた。 以上より、分類は区分1(心臓)、区分2(呼吸器)とした。 本事業で同様にGHS分類を実施している三塩化アンチモン(CAS_10025-91-9)の分類結果を参照すること。 |
| 9 | 標的臓器/全身毒性(反復暴露) | 区分1(呼吸器) | ![]() |
危険 |
長期または反復暴露による臓器(呼吸器)の障害 |
ヒトについては「胸部レントゲン検査で肺炎が確認された」、「 アンチモン塵肺症が見られさら塵肺症が疑われた」、「胸部レントゲン像異常とアンチモンの肺内残留と曝露期間の関係を報告した」、「浸潤状に広がった直径1mm未満の斑状陰影 の存在とそれの肺中葉部への集積」(IRIS (2002))等の記述があり、実験動物では「剖検では肺の色調変化が見られた。粒子含有食細胞、変性食細胞、肺胞壁内の細胞屑が観察された」、「間質性線維化、肺胞上皮細胞の肥大及び過形成」、「肉芽腫様炎症および肉芽腫」(IRIS (2002))、「体重減少、肺の間質性線維化、肺胞上皮細胞の肥大及び過形成、立方及び円柱上皮化生、コレステロール裂」(CERIハザードデータ集 2001-7 (2002)) 等の記述があることから、呼吸器及び消化器が標的臓器と考えられた。なお、実験動物に対する影響は、区分1 に相当するガイダンス値の範囲でみられた。 以上より、分類は区分1(呼吸器)とした。 |
| 10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | データなし |
| 危険・有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起用語 | 危険有害性情報 | 分類根拠・問題点 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 11 | 水生環境有害性(急性) | 区分3 | - | - | 水生生物に有害 | 藻類(セレナストラム)の72時間EC50=67mg/L(CERIハザードデータ集、2002)から、区分3とした。 |
| 11 | 水生環境有害性(慢性) | 区分3 | - | - | 長期的影響により水生生物に有害 | 急性毒性が区分3、金属化合物であり水中での挙動および生物蓄積性が不明であるため、区分3とした。 |