GHS分類結果 (経済産業省平成19年度事業)
(パブリックコメントの検討に基づく3省GHS分類見直し)

ID205 メタクリロニトリル(CAS番号 126-98-7) 分類実施日 H19.12.20

健康に対する有害性

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危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口)          
1 急性毒性(経皮)          
1 急性毒性(吸入:ガス)          
1 急性毒性(吸入:蒸気)          
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト)          
2 皮膚腐食性/刺激性          
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性          
4 呼吸器感作性又は皮膚感作性          
5 生殖細胞変異原性          
6 発がん性          
7 生殖毒性 区分2
警告 生殖能または胎児への悪影響のおそれの疑い 3省GHS分類根拠となった二世代繁殖試験で、F1世代の雄の精子数の有意な減少やメスの性周期の遅延について、元文献を精査した結果、認められた生殖毒性影響はいずれも軽度である。従って、ヒトに対する影響がありとして、「区分1」に分類するよりも「区分2」に分類するほうが適切である。
8 標的臓器/全身毒性(単回暴露)          
9 標的臓器/全身毒性(反復暴露) 区分1(中枢神経系)、区分2(血液系、鼻腔(嗅上皮)、肝臓)
危険 長期ないし反復暴露による臓器(中枢神経系)の障害
長期ないし反復暴露による臓器(血液系、鼻腔(嗅上皮)、肝臓)の障害のおそれ
パブリックコメントでは、認められた神経毒性は急性毒性であり、慢性毒性ではないと指摘している。しかし、Pozzaniらの文献(1968)に記載のイヌの90日間経口投与毒性試験では、「区分1」のガイダンス値範囲内(13.5 ppm群)で、強直性痙攣、速脈、多呼吸、後肢の制御不能が、暴露後すぐには認められず、暴露39日目以降に認められている。よって、当試験の中枢神経症状は反復暴露による影響であると言える。
また、パブリックコメントでは、神経毒性以外の毒性に関しては分類基準に当てはまる影響はない、と指摘している。しかし、厚労省報告(2005)に記載のラットの反復経口投与毒性試験では、「区分2」のガイダンス値範囲内(30 mg/kg群)で、溶血性貧血に関連する影響が有意に認められている。また、NTP TOX 47(2000)に記載のラットの13週間経口投与毒性試験では、「区分2」のガイダンス値範囲内(60 mg/kg/day 以上の群)で、嗅上皮の化生、壊死の発生率の有意な増加が認められている。また、NTP TR 497(2001)に記載のラットの2年間経口投与毒性試験では、「区分2」のガイダンス値範囲内(30 mg/kg /day群)で、鼻の嗅上皮の萎縮及び化生の発生率の増加、肝臓における細胞質空胞化の増加が認められている。よって、「区分2(血液系、鼻腔(嗅上皮)、肝臓)」とするのが妥当である。なお、3省GHS分類では、「嗅上皮の組織学的変化」が認められたことを根拠に感覚器を標的臓器としているが、鼻腔(嗅上皮)に変更するのが好ましいと考える。
以上から、GHS分類を「区分1(血液、中枢神経系、感覚器)」から「区分1(中枢神経系)、区分2(血液系、鼻腔(嗅上皮)、肝臓)」に変更する。
10 吸引性呼吸器有害性          

参考資料

分類マニュアル

技術上の指針

解説・用語集(エクセルファイル(64KB))


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