参考資料
解説・用語集(エクセルファイル(64KB))
| ID183 フタル酸ビス(2-エチルヘキシル)(CAS番号 117-81-7) | 分類実施日 | H18.4.20 (環境に対する有害性についてはH18.6.20) |
| 使用マニュアル | GHS分類マニュアル(H18.2.10 版) |
| 危険・有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起用語 | 危険有害性情報 | 分類根拠・問題点 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 火薬類 | 分類対象外 | - | - | - | 爆発性に関する原子団を含まない。 |
| 2 | 可燃性/引火性ガス | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
| 3 | 可燃性/引火性エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
| 4 | 支燃性/酸化性ガス類 | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
| 5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
| 6 | 引火性液体 | 区分外 | - | - | - | ICSC(2002)による引火点は215℃(開放式)であり、「区分外」に該当する。 |
| 7 | 可燃性固体 | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
| 8 | 自己反応性物質および混合物 | 分類対象外 | - | - | - | 爆発性、あるいは自己反応性に関する原子団を含まない。 |
| 9 | 自然発火性液体 | 区分外 | - | - | - | 常温の空気と接触しても自然発火しない(発火点350℃(ICSC,2002))。 |
| 10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
| 11 | 自己発熱性物質および混合物 | 分類できない | - | - | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
| 12 | 水と接触して可燃性/引火性ガスを発生する物質および混合物 | 分類対象外 | - | - | - | 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 |
| 13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | フッ素および塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 |
| 14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
| 15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | -O-O-構造を含まない有機化合物である。 |
| 16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | データなし。 |
| 危険・有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起用語 | 危険有害性情報 | 分類根拠・問題点 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 急性毒性(経口) | 区分外 | - | - | - | ラットに対する経口投与のLD50=>20,000 、>40,000 mg/kg (以上: EU-RAR No.42 (2003))、30,600 mg/kg (ATSDR (2002))、33,800 mg/kg (ACGIH (7th, 2001)) はすべて区分外に相当するので、総じて区分外とした。 |
| 1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 | - | - | - | ラットに関するデータがないので、ウサギのデータを用いて区分した。ウサギに対する経皮投与のLD50 =24,500 mg/kg (EU-RAR No.42 (2003))、25,000 mg/kg (EHC131 (1992))、24,750 mg/kg (ACGIH (7th, 2001)) に基づき、計算式を適用してLD50を算出した。LD50 (計算値)=24,700 mg/kgに基づいて、区分外とした。 |
| 1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義による液体であるため、ガスでの吸入は想定されず、分類対象外とした。 |
| 1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | データなし |
| 1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 区分外 | - | - | - | ラットに対する吸入暴露 (ミスト) のLC50 (4時間)=>10.62 mg/L (EU-RAR No.42 (2003)) に基づいて、区分外とした。 |
| 2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分3 | - | 警告 |
軽度の皮膚刺激 |
ATSDR (2002)、EU-RAR No.42 (2003) の記述から、フタル酸ビス(2-エチルヘキシル)は皮膚刺激性なし又は軽微な皮膚刺激性を有すると考えられ、軽微な皮膚刺激性を示した4時間適用試験結果に基づいて、区分3とした。 |
| 3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2B | - | 警告 |
眼刺激 |
ACGIH (7th, 2001)、ATSDR (2002)、EHC 131 (1992)、EU-RAR No.42 (2003) の記述から、フタル酸ビス(2-エチルヘキシル) は眼刺激性なし又は軽微な眼刺激性を有すると考えられ、軽微な眼刺激性があるという試験結果に基づいて、区分2Bとした。 |
| 4 | 呼吸器感作性又は皮膚感作性 | 呼吸器感作性: 分類できない 皮膚感作性: 区分外 | - | (呼吸器感作性)− (皮膚感作性)− |
(呼吸器感作性)− (皮膚感作性)− |
呼吸器感作性:データなし 皮膚感作性: EU-RAR No.42 (2003) の記述「モルモットを用いたマキシマイゼーション法及びビューラー (Buehler) 法で調べた限り、フタル酸ジエチルヘキシルは皮膚感作性を示さなかった。」から、皮膚感作性なしと考えられ、区分外とした。 |
| 5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 | - | - | - | CERI・NITE有害性評価書No.7(2004)、ATSDR (2002)の記述から、経世代変異原性試験(優性致死試験)で陽性であるが、陽性の試験は投与経路が適切でないこと、他の優性致死試験や小核試験で陰性であることから区分外とした。 |
| 6 | 発がん性 | 区分2 | ![]() |
警告 |
発がんのおそれの疑い |
IARCではグループ3であるが、NTP(2005)でR、EPA (2002)でB2、ACGIH (2001)でA3、日本産業衛生学会で第2群Bに分類されていることから、区分2とした。 |
| 7 | 生殖毒性 | 区分1B | ![]() |
危険 |
生殖能または胎児への悪影響のおそれ |
CERI・NITE有害性評価書No.7(2004)から、U.S.NTP-CERHR 2000の報告において親に影響のない用量で、次世代に影響がみられたことによる。 |
| 8 | 標的臓器/全身毒性(単回暴露) | 分類できない | - | - | - | データ不足のため、分類できない |
| 9 | 標的臓器/全身毒性(反復暴露) | 区分2(精巣、肝臓) | ![]() |
警告 |
長期または反復暴露による臓器(精巣、肝臓)の障害のおそれ |
実験動物については「精巣にセルトリ細胞の空胞化がみられる」(CERI・NITE有害性評価書 No.7 (2004))、「肝細胞の腫大、門脈周囲の脂肪沈着、リソゾームでの脂質の充満、グリコーゲンの枯渇、胆管構造の変化、ペルオキシゾーム酵素及びチトクロームP-450 の誘導」(CERIハザードデータ集 96-17 (1997))の記載があることから、精巣、肝臓が標的器官と考えられる。実験動物に対する影響は区分2に相当するガイダンス値の範囲でみられた。 分類は区分2(肝臓、精巣)とした。 |
| 10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | データなし |
| 危険・有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起用語 | 危険有害性情報 | 分類根拠・問題点 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 11 | 水生環境有害性(急性) | 区分外 | - | - | - | 水溶解度(0.003mg/L(EU-RAR、2001))までの濃度で急性毒性が報告されていないことから、区分外とした。 |
| 11 | 水生環境有害性(慢性) | 区分4 | - | - | 長期的影響により水生生物に有害のおそれ | 難水溶性物質で水溶解度までの濃度で急性毒性が報告されておらず、環境中での分解速度は速くなく(水中での生分解性半減期:50日(EU-RAR、2001))、かつ生物蓄積性がある(BCF=840(EU-RAR、2001))ことから、区分4とした。 |