参考資料
解説・用語集(エクセルファイル(64KB))
| ID139 o-ジクロロベンゼン(CAS番号 95-50-1) | 分類実施日 | H18.3.23 (環境に対する有害性についてはH18.2.10) |
| 使用マニュアル | GHS分類マニュアル(H18.2.10 版) |
| 危険・有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起用語 | 危険有害性情報 | 分類根拠・問題点 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 火薬類 | 分類対象外 | - | - | - | 爆発性に関する原子団を含まない。 |
| 2 | 可燃性/引火性ガス | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
| 3 | 可燃性/引火性エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
| 4 | 支燃性/酸化性ガス類 | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
| 5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
| 6 | 引火性液体 | 区分4 | - | 警告 |
可燃性液体 |
ICSC(2003)による引火点は66℃(密閉式)であり、「区分4」に該当する。国連危険物輸送勧告ではクラス・区分6.1(国連番号1591)。 |
| 7 | 可燃性固体 | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
| 8 | 自己反応性物質および混合物 | 分類対象外 | - | - | - | 爆発性、あるいは自己反応性に関する原子団を含まない。 |
| 9 | 自然発火性液体 | 区分外 | - | - | - | 常温の空気と接触しても自然発火しない(発火点648℃(ICSC,2003))。 |
| 10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
| 11 | 自己発熱性物質および混合物 | 分類できない | - | - | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
| 12 | 水と接触して可燃性/引火性ガスを発生する物質および混合物 | 分類対象外 | - | - | - | 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 |
| 13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | 酸素およびフッ素を含まず、塩素を含む有機化合物であるが、この塩素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 |
| 14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
| 15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | -O-O-構造を含まない有機化合物である。 |
| 16 | 金属腐食性物質 | 区分外 | - | - | - | 国連危険物輸送勧告がクラス・区分6.1 (国連番号1591)。 |
| 危険・有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起用語 | 危険有害性情報 | 分類根拠・問題点 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 急性毒性(経口) | 区分4 | ![]() |
警告 |
飲み込むと有害 |
ラットを用いた経口投与試験のLD50=1,516 mg/kg (NICNAS (2001))に基づき、区分4とした。 |
| 1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない | - | - | - | データなし |
| 1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義による液体であるため、ガスでの吸入は想定されず、分類対象外とした。 |
| 1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 区分3 | ![]() |
危険 |
吸入すると有毒 |
ラットを用いた吸入 (蒸気) 暴露試験のLC50 9.2 mg/L (6時間)、5.9 mg/L (7時間) (EHC 128 (1991)) に基づき、計算式を適用してLC50の7.8 mg/L (1,277 ppm) が得られた。 飽和蒸気圧0.18 kPa (25℃) (HSDB (2005)) における飽和蒸気圧濃度は1,800 ppmである。今回得られたLC50は、飽和蒸気圧濃度の90%より低い濃度であるため、「ミストがほとんど混在しない蒸気」として、ppm濃度基準値で区分3とした。 |
| 1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | データなし |
| 2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分2 | ![]() |
警告 |
皮膚刺激 |
ウサギを用いた皮膚刺激性試験の結果(CERI・NITE有害性評価書 (2005))の記述および、ヒトに対する事例の記述(SIDS (2001))から、「中等度の刺激性を有する」と考えられるので、区分2とした。 |
| 3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2B | - | 警告 |
眼刺激 |
ウサギを用いた眼刺激性試験の結果(CERI・NITE有害性評価書 NO.2 (2004))の記述および、ヒトに対する事例の記述(SIDS (2001))から、「軽度の刺激を有する」と考えられるので、区分2Bとした。 |
| 4 | 呼吸器感作性又は皮膚感作性 | 呼吸器感作性:分類できない 皮膚感作性:分類できない | - | (呼吸器感作性)− (皮膚感作性)− |
(呼吸器感作性)− (皮膚感作性)− |
呼吸器感作性:データなし 皮膚感作性: データ不足のため分類できない |
| 5 | 生殖細胞変異原性 | 区分2 | ![]() |
警告 |
遺伝性疾患のおそれの疑い |
CERI・NITE有害性評価書 No.2 (2004)から、生殖細胞in vivo変異原性試験に陽性結果がなく、体細胞n vivo変異原性試験に陽性結果で、生殖細胞遺伝毒性試験に陽性結果がないことから、区分2とした。 |
| 6 | 発がん性 | 区分外 | - | - | - | IARC(1987)でグループ3、ACGIH(2001)でA4、EPA(2002)でグループDに分類されていることから区分外とした。 |
| 7 | 生殖毒性 | 区分外 | - | - | - | CERI・NITE有害性評価書 No.2 (2004)から、いずれの報告も次世代に影響がないことから区分外とした。 |
| 8 | 標的臓器/全身毒性(単回暴露) | 区分1(肝臓、腎臓)、区分3(気道刺激性、麻酔作用) | ![]() ![]() |
危険 警告 |
臓器(肝臓、腎臓)の障害 (気道刺激性)呼吸器への刺激のおそれ (麻酔作用)眠気またはめまいのおそれ |
ヒトについては、「o-ジクロロベンゼンの原液は上部気道に対して刺激性を有し、高濃度暴露において、中枢神経抑制作用を示す、中毒性肝炎や腎炎を起こす」(CERI・NITE有害性評価書 No.2 (2004))等の記述、実験動物については、「麻酔作用」(ACGIH (7th, 2001))等の記述があることから、肝臓、腎臓が標的臓器と考えられ、気道刺激性、麻酔作用を示している。 以上より、分類は区分1(肝臓、腎臓)、区分3(気道刺激性、麻酔作用)とした。 |
| 9 | 標的臓器/全身毒性(反復暴露) | 区分1(神経系、肝臓、血液系、呼吸器)、区分2(腎臓) | ![]() |
危険 警告 |
長期または反復暴露による臓器(神経系、肝臓、血液系、呼吸器)の障害 長期または反復暴露による臓器(腎臓)の障害のおそれ |
ヒトについては、「多発性神経障害と肝障害、鼻腔や気道への刺激性、呼吸器系に対する刺激性」(CERI・NITE有害性評価書 No.2 (2004))、「骨髄過形成、急性溶血性貧血や白血球増多症」(CERIハザードデータ集 98-19 (1999))等の記述、実験動物における「尿細管変性」、「肺炎(物化性状不明)」(CERI・NITE有害性評価書 No.2 (2004))等の記述があることから、神経系、肝臓、呼吸器、血液系、腎臓が標的臓器と考えられた。なお、実験動物での影響については、呼吸器に対しては区分1、腎臓に対しては区分2に相当するガイダンス値の範囲でみられた。 以上より、分類は区分1(神経系、肝臓、血液系、呼吸器)、区分2(腎臓)とした。 |
| 10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | データ不足のため分類できない |
| 危険・有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起用語 | 危険有害性情報 | 分類根拠・問題点 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 11 | 水生環境有害性(急性) | 区分1 | ![]() |
警告 | 水生生物に非常に強い毒性 | 甲殻類(ネコゼミジンコ属)の48時間EC50=0.66mg/L(SIDS、2005)他から、区分1とした。 |
| 11 | 水生環境有害性(慢性) | 区分1 | ![]() |
警告 | 長期的影響により水生生物に非常に強い毒性 | 急性毒性が区分1、生物蓄積性が低いものの(BCF=260(既存化学物質安全性点検データ))、急速分解性がない(BODによる分解度:0%(既存化学物質安全性点検データ))ことから、区分1とした。 |