GHS分類結果 (関係省庁連絡会議 平成18年度事業)

ID94 エチレングリコール(CAS番号 107-21-1) 分類実施日 H18.4.20 (環境に対する有害性についてはH19.1.25)
使用マニュアル GHS分類マニュアル(H18.2.10 版)

物理化学的危険性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
1 火薬類 分類対象外 - - - 爆発性に関する原子団を含まない。
2 可燃性/引火性ガス 分類対象外 - - - GHSの定義における液体である。
3 可燃性/引火性エアゾール 分類対象外 - - - エアゾール製品でない。
4 支燃性/酸化性ガス類 分類対象外 - - - GHSの定義における液体である。
5 高圧ガス 分類対象外 - - - GHSの定義における液体である。
6 引火性液体 区分外 - - - ICSC(2000)による引火点は111℃(密閉式)であり、「区分外」に該当する。
7 可燃性固体 分類対象外 - - - GHSの定義における液体である。
8 自己反応性物質および混合物 分類対象外 - - - 爆発性、あるいは自己反応性に関する原子団を含まない。
9 自然発火性液体 区分外 - - - 常温の空気と接触しても自然発火しない(発火点398℃、ICSC(2000))。
10 自然発火性固体 分類対象外 - - - GHSの定義における液体である。
11 自己発熱性物質および混合物 分類できない - - - 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。
12 水と接触して可燃性/引火性ガスを発生する物質および混合物 分類対象外 - - - 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。
13 酸化性液体 分類対象外 - - - フッ素および塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。
14 酸化性固体 分類対象外 - - - GHSの定義における液体である。
15 有機過酸化物 分類対象外 - - - -O-O-構造を含まない有機化合物である。
16 金属腐食性物質 分類できない - - - データなし。

健康に対する有害性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 区分5 - 警告
飲み込むと有害のおそれ
ラットを用いた経口投与試験のLD50 4,000-10,200 mg/kg (CICAD 45 (2002))から区分5とした。
1 急性毒性(経皮) 区分外 - - - ラットを用いた経皮投与試験のLD50 10,600 mg/kg (CICAD 45 (2002)) から区分外とした。
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外 - - - GHS定義による液体であるため、ガスでの吸入は想定されず、分類対象外とした。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない - - - データ不足のため分類できない。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない - - - データなし
2 皮膚腐食性/刺激性 区分3 - 警告
軽度の皮膚刺激
CICAD 45 (2002) 記載のウサギ、モルモットを用いた皮膚刺激性試験結果「 mild dermal irritation in rabbits and guinea-pigs 」のため区分3とした。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分2B - 警告
眼刺激
ウサギを用いた眼刺激性試験結果の「エチレングリコール (液体又は蒸気) のウサギの眼への短時間暴露はの角膜の永久傷害を伴わない結膜への刺激をもたらす」(CICAD 45 (2002)) から区分2Bとした。
4 呼吸器感作性又は皮膚感作性 呼吸器感作性:分類できない    皮膚感作性:分類できない - (呼吸器感作性)−
(皮膚感作性)−
(呼吸器感作性)−
(皮膚感作性)−
呼吸器感作性:データなし   
皮膚感作性:  データ不足のため分類できない。
5 生殖細胞変異原性 区分外 - - - CICAD45(2002)の記述から、ラットの優性致死試験で陰性、生殖細胞in vivo変異原性試験なし、体細胞in vivo変異原性試験(染色体異常試験/小核試験)で陰性であることから区分外とした。
6 発がん性 区分外 - - - ACGIH(2001)でA4に分類されていることから、区分外とした。
7 生殖毒性 区分1B 危険を表わす人物シルエットのシンボル
危険
生殖能または胎児への悪影響のおそれ
CICAD 45 (2002)の記述から、マウスの連続交配試験、ラットの催奇形性試験において、母毒性のない用量で児動物への影響(奇形、骨化遅延、未骨化)がみられていることから区分1Bとした。
8 標的臓器/全身毒性(単回暴露) 区分1(中枢神経系、腎臓、心臓、呼吸器) 危険を表わす人物シルエットのシンボル
危険
臓器(中枢神経系、腎臓、心臓、呼吸器)の障害
ヒトについて、「誤飲後34日以降に意識障害、痙攣、昏迷状態がみられ、血液科学的検査では尿素窒素、クレアチニン及び尿酸が増加、尿検査で蛋白尿及び血尿がみられ、腎障害が認められている。腎生検で尿細管に組織学的変化がみられている。また、肺の軽度なうっ血がみられた」「急性影響は4 段階に分けられる。まず暴露後30分から12時間後に起こる中枢神経系への作用、次に暴露12-36 時間後に起こる心肺系への影響、さらに第1 及び第2 段階で死亡(エチレングリコール)を免れた者にみられる腎臓障害、そして中枢神経系の変性である。」(CERIハザードデータ集 97-24 (1998))との記載があることから、標的臓器は中枢神経系、腎臓、心臓、呼吸器と考えられた。
以上より、分類は区分1(中枢神経系、腎臓、心臓、呼吸器)とした。
9 標的臓器/全身毒性(反復暴露) 区分1(中枢神経系、呼吸器、心臓) 危険を表わす人物シルエットのシンボル
危険
長期または反復暴露による臓器(中枢神経系、呼吸器、心臓)の障害
ヒトについて、「意識消失、眼球振とう」「軽い頭痛と腰痛、上気道の刺激」(環境省リスク評価書 第3巻 (2004))との記載があり、実験動物については「肺及び心臓に炎症性の変化」(環境省リスク評価書 第3巻 (2004))との記載があることから、標的臓器は中枢神経系、呼吸器、心臓と考えた。なお、実験動物に対する影響は区分1のガイダンス値の範囲でみられた。
以上より、分類は区分1(中枢神経系、呼吸器、心臓)とした。
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない - - - データなし

環境に対する有害性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 区分外 - - - 魚類(ヒメダカ)の96時間LC50>100mg/L(環境省生態影響試験、2001)他から、区分外とした。
11 水生環境有害性(慢性) 区分外 - - - 難水溶性でなく(水溶解度=1.00×106mg/L(PHYSPROP Database、2005))、急性毒性が低いことから、区分外とした。

参考資料

分類マニュアル

技術上の指針

解説・用語集(エクセルファイル(64KB))


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