GHS分類結果 (関係省庁連絡会議 平成18年度事業)

ID93 エチレンイミン(CAS番号 151-56-4) 分類実施日 H18.3.23 (環境に対する有害性についてはH18.2.10)
使用マニュアル GHS分類マニュアル(H18.2.10 版)

物理化学的危険性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
1 火薬類 分類対象外 - - - 爆発性に関わる原子団を含まない。
2 可燃性/引火性ガス 分類対象外 - - - GHS定義による液体である。
3 可燃性/引火性エアゾール 分類対象外 - - - エアゾール製品ではない
4 支燃性/酸化性ガス類 分類対象外 - - - GHS定義による液体である。
5 高圧ガス 分類対象外 - - - GHS定義による液体である。
6 引火性液体 区分2
危険 引火性の高い液体および蒸気 引火点 -11℃、初留点 55℃(ホンメル,1991)による。
7 可燃性固体 分類対象外 - - - GHS定義による液体である。
8 自己反応性物質および混合物 区分外 - - - 安定化の条件付で国連分類(UN No.1185;クラス 6.1 副次分類 3 PGI)されており、安定剤が添加された一般の流通商品は、区分外である。
9 自然発火性液体 区分外 - - - 発火点が 322℃(ICSC,2002))である。
10 自然発火性固体 分類対象外 - - - GHS定義による液体である。
11 自己発熱性物質および混合物 分類できない - - - 液体状の物質に適した試験法が確立していない。
12 水と接触して可燃性/引火性ガスを発生する物質および混合物 分類対象外 - - - 金属または半金属を含んでいない。
13 酸化性液体 分類対象外 - - - 酸素、フッ素、塩素を含んでいない。
14 酸化性固体 分類対象外 - - - GHS定義による液体である。
15 有機過酸化物 分類対象外 - - - 過酸化物に関わる原子団を含まない。
16 金属腐食性物質 区分外 - - - 国連分類クラス 6.1;副次分類 3 容器等級I(UN No.1185)に分類されている。


健康に対する有害性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 区分2
危険 飲み込むと生命に危険 ラットLD50=15mg/kg(CERIハザードデータ集,2002)(PATTY(5th、2001))に基づき区分2とした。
1 急性毒性(経皮) 区分1
危険 皮膚に接触すると生命に危険 ウサギLD50=13mg/kg(PATTY(5th、2001))に基づき区分1とした。
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外 - - - GHSの定義による液体。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 区分1
危険 吸入すると生命に危険 CERIハザードデータ集(2002)、PATTY(5th,2001)記載のラットLC50値(56ppm)を4時間値に換算して得られた値、LC50(4hr)=39ppmに基づき、区分1とした。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない - - - ミストのデータはないので分類できない。
2 皮膚腐食性/刺激性 区分1A-1C
危険 重篤な皮膚の薬傷・眼の損傷 本物質はヒトで皮膚に火傷を生じることが知られており、難治性の皮膚炎を引き起こす例が報告されている(CERIハザードデータ集,2002)ことから、区分1としたが、データ不足のため詳細分類はできない。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分1
危険 重篤な眼の損傷 重度の刺激性(CERIハザードデータ集,2002)、角膜の傷害(CERIハザードデータ集,2002)との記述に基づき、また皮膚腐食性/刺激性は区分1に分類されていることから区分1とした。
4 呼吸器感作性又は皮膚感作性 呼吸器感作性:分類できない
皮膚感作性:区分1

(呼吸器感作性)−
(皮膚感作性)警告
(呼吸器感作性)−
(皮膚感作性)アレルギー性皮膚反応を引き起こすおそれ
ヒトに対して2例の皮膚感作性が報告されている(ACGIH(2001))ので区分1とした。呼吸器感作性はデータがないため分類できない。
5 生殖細胞変異原性 区分1B
危険 遺伝性疾患のおそれ in vivo優性致死試験で陽性(CERIハザードデータ集,2002)であることから、区分1Bとした。
6 発がん性 区分2
警告 発がんのおそれの疑い 既存分類に基づき、指針に従って区分2とした。
7 生殖毒性 区分2
警告 生殖能または胎児への悪影響のおそれの疑い 「母動物の体重抑制、及び父動物の生殖器への影響が認められている条件下で、ラット胎仔への影響、および母獣の妊娠率の低下」ACGIH(2001)が報告されている。よって区分2とした。
8 標的臓器/全身毒性(単回暴露) 区分1(中枢神経、腎臓、肝臓、肺)   区分3(気道刺激性)

危険
警告
臓器(中枢神経、腎臓、肝臓、肺)の障害
呼吸器への刺激のおそれ
作業者における中枢神経系、腎臓、肝臓への重篤な影響が報告されている(ACGIH,2001)こと、また吸入暴露で肺水腫が報告されている(ACGIH(2001)、ICSCJ(2002))ことに基づきそれらを区分1とした。「ヒトでは呼吸器系に刺激性を有する」(CERIハザードデータ集,2002)に基づき、気道刺激性について区分3とした。
9 標的臓器/全身毒性(反復暴露) 区分1(腎臓、肝臓、呼吸器系)
危険 長期または反復暴露による臓器(腎臓、肝臓、呼吸器系)の障害 ラット吸入ばく露により区分1のガイダンス値以下で、呼吸器系、腎臓、肝臓への影響が報告されている(CERIハザードデータ集(2002))(ACGIH(2001))(PATTY(5th,2001))ことに基づき、各標的臓器について区分1とした。
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない - - - データなし。


環境に対する有害性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 区分3 - - 水生生物に有害 甲殻類(オオミジンコ)の24時間EC50=14mg/L(CERIハザードデータ集、2002)から、区分3とした。
11 水生環境有害性(慢性) 区分3 - - 長期的影響により水生生物に有害 急性毒性が区分3、生物蓄積性が低いと推定されるものの(log Kow=-0.28(PHYSPROP Database、2005))、急速分解性がない(BODによる分解度:20%以下(CERIハザードデータ集、2002))ことから、区分3とした。



参考資料

分類マニュアル

技術上の指針

解説・用語集(エクセルファイル(64KB))


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