GHS分類結果 (関係省庁連絡会議 平成18年度事業)

ID71 N-メチルアニリン(CAS番号 100-61-8) 分類実施日 H18.7.24 (環境に対する有害性についてはH18.3.31)
使用マニュアル GHS分類マニュアル(H18.2.10 版)

物理化学的危険性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
1 火薬類 分類対象外 - - - 爆発性に関する原子団を含まない。
2 可燃性/引火性ガス 分類対象外 - - - GHSの定義における液体である。
3 可燃性/引火性エアゾール 分類対象外 - - - エアゾール製品でない。
4 支燃性/酸化性ガス類 分類対象外 - - - GHSの定義における液体である。
5 高圧ガス 分類対象外 - - - GHSの定義における液体である。
6 引火性液体 区分4 - 警告
可燃性液体
ICSC(2002)による引火点は79.5℃(密閉式)であり、「区分4」に該当する。
7 可燃性固体 分類対象外 - - - GHSの定義における液体である。
8 自己反応性物質および混合物 分類対象外 - - - 爆発性、あるいは自己反応性に関する原子団を含まない。
9 自然発火性液体 区分外 - - - データがなく分類できない。国連危険物輸送勧告がクラス・区分6.1(国連番号2294)。
10 自然発火性固体 分類対象外 - - - GHSの定義における液体である。
11 自己発熱性物質および混合物 分類できない - - - 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。
12 水と接触して可燃性/引火性ガスを発生する物質および混合物 分類対象外 - - - 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。
13 酸化性液体 分類対象外 - - - 酸素、フッ素または塩素を含まない有機化合物である。
14 酸化性固体 分類対象外 - - - GHSの定義における液体である。
15 有機過酸化物 分類対象外 - - - -O-O-構造を含まない有機化合物である。
16 金属腐食性物質 区分外 - - - データがなく分類できない。国連危険物輸送勧告がクラス・区分6.1 (国連番号2294)。

健康に対する有害性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 区分4 警告を表わす感嘆符のシンボル
警告
飲み込むと有害
ラットを用いた経口投与試験のLD50=716 mg/kg、782 mg/kg (CERIハザードデータ集 2001-2 (2002)) のうち、小さい方の値に基づき、区分4とした。
1 急性毒性(経皮) 分類できない - - - データなし
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外 - - - GHSの定義による液体であるため、ガスでの吸入は想定されず、分類対象外とした。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない - - - データなし
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない - - - データなし
2 皮膚腐食性/刺激性 区分2 警告を表わす感嘆符のシンボル
警告
皮膚刺激
CERIハザードデータ集 2001-2 (2002) のヒトへの疫学事例に「皮膚刺激性を有す」とあるが、刺激の程度が不明であるため、区分2-3とした。安全性の観点から区分2とする方が望ましい。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分2A-2B 警告を表わす感嘆符のシンボル
警告
強い眼刺激
CERIハザードデータ集 2001-2 (2002)のヒトへの疫学事例「蒸気やミストは眼、粘膜、上気道に対しても刺激性を示すとされる。」や、ICSC (1994) の「発赤、痛み」という記述から、眼に刺激を与えるものと考えられるが、刺激の程度が不明のため、区分2A-2Bとした。細区分の必要がある場合は、安全性の観点から、2Aとした方が望ましい。
4 呼吸器感作性又は皮膚感作性 呼吸器感作性:分類できない    皮膚感作性:分類できない - (呼吸器感作性)−
(皮膚感作性)−
(呼吸器感作性)−
(皮膚感作性)−
呼吸器感作性:データなし
皮膚感作性:  データなし
5 生殖細胞変異原性 分類できない - - - NTP DB (Access on Mar., 2006)、厚労省報告 (1996)、CERIハザードデータ集2001-2 (2002) の記述から、in vivo変異原性/遺伝毒性試験データがなく、in vitro変異原性試験の2つ以上の指標で陽性結果がないため、分類できない。
6 発がん性 分類できない - - - 毒性情報はあるが既存分類がないため、専門家の判断に従い、分類できないとした。
7 生殖毒性 分類できない - - - データなし
8 標的臓器/全身毒性(単回暴露) 区分1(血液系、腎臓)、区分2(神経系)、区分3(気道刺激性) 危険を表わす人物シルエットのシンボル
警告を表わす感嘆符のシンボル
危険
警告

臓器(血液系、腎臓)の障害
臓器(神経系)の障害のおそれ
(気道刺激性)呼吸器への刺激のおそれ
ヒトについては、「蒸気やミストは眼、粘膜、上気道に対しても刺激性を示す」(CERIハザードデータ集 2001-2 (2002))等の記述、実験動物については、「自発運動低下、流涎、腹臥位、側臥位、全身性筋攣縮および体温低下、チアノーゼ、褐色尿」(厚労省報告 (1996))、「アルブミン尿症、チアノーゼ」(CERIハザードデータ集 2001-2 (2002))等の記述があることから、気道刺激性をもち、神経系、血液系、腎臓が標的臓器であると考えられた。なお、実験動物に対する影響は、血液系、腎臓への影響が区分1、神経系への影響が区分2に相当するガイダンス値の範囲でみられた。
以上より、分類は区分1(血液系、腎臓)、区分2(神経系)、区分3(気道刺激性)とした。
9 標的臓器/全身毒性(反復暴露) 区分1(血液系) 危険を表わす人物シルエットのシンボル
危険
長期または反復暴露による臓器(血液系)の障害
実験動物については、「チアノーゼ、ヘマトクリット値、ヘモグロビン量および赤血球数が低値、網赤血球率が高値を示し、」(厚労省報告 (1996))等の記述があることから、血液系が標的臓器と考えられた。なお、実験動物に対する影響は、区分1に相当するガイダンス値の範囲でみられた。
以上より、分類は区分1(血液系)とした。
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない - - - データなし

環境に対する有害性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 区分2 - - 水生生物に毒性 甲殻類(オオミジンコ)の48時間EC50=5.5mg/L(CERIハザードデータ集、2002)から、区分2とした。
11 水生環境有害性(慢性) 区分2 警告を表わす水生生物と毒物のシンボル
- 長期的影響により水生生物に毒性 急性毒性が区分2、生物蓄積性が低いものの(BCF=4.1(既存化学物質安全性点検データ))、急速分解性がない(BODによる分解度:1.4%(既存化学物質安全性点検データ))ことから、区分2とした。

参考資料

分類マニュアル

技術上の指針

解説・用語集(エクセルファイル(64KB))


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