参考資料
解説・用語集(エクセルファイル(64KB))
| ID70 メタクリル酸(CAS番号 79-41-4) | 分類実施日 | H18.7.24 (環境に対する有害性についてはH18.3.31) |
| 使用マニュアル | GHS分類マニュアル(H18.2.10 版) |
| 危険・有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起用語 | 危険有害性情報 | 分類根拠・問題点 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 火薬類 | 分類対象外 | - | - | - | 爆発性に関する原子団を含まない。 |
| 2 | 可燃性/引火性ガス | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
| 3 | 可燃性/引火性エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
| 4 | 支燃性/酸化性ガス類 | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
| 5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
| 6 | 引火性液体 | 区分4 | - | 警告 |
可燃性液体 |
ICSC(2004)による引火点は68℃(密閉式)であり、「区分4」に該当する。 |
| 7 | 可燃性固体 | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
| 8 | 自己反応性物質および混合物 | 分類できない | - | - | - | 化学構造に不飽和結合を含むが、データがなく分類できない。なお、国連危険物輸送勧告では安定剤入りのものがクラス8(国連番号2531)。 |
| 9 | 自然発火性液体 | 区分外 | - | - | - | 常温の空気と接触しても自然発火しない(発火点400℃NFPA(13th,2002))。 |
| 10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
| 11 | 自己発熱性物質および混合物 | 分類できない | - | - | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
| 12 | 水と接触して可燃性/引火性ガスを発生する物質および混合物 | 分類対象外 | - | - | - | 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 |
| 13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | フッ素および塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 |
| 14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
| 15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | -O-O-構造を含まない有機化合物である。 |
| 16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | ICSC(2004)では、金属を侵すとしているが、データがなく分類できない。なお、国連危険物輸送勧告では安定剤入りのものがクラス8(国連番号2531)。 |
| 危険・有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起用語 | 危険有害性情報 | 分類根拠・問題点 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 急性毒性(経口) | 区分4 | ![]() |
警告 |
飲み込むと有害 |
ラットを用いた経口投与試験の LD50=1,060 mg/kg (環境省リスク評価書第2巻 (2003))、1,320 mg/kg、2,260 mg/kg、2,224 mg/kg (EU-RAR No.25 (2002)) から、計算式を適用して得られた 1,210 mg/kg に基づき、区分4とした。 |
| 1 | 急性毒性(経皮) | 区分3 | ![]() |
危険 |
皮膚に接触すると有毒 |
ウサギを用いた経皮投与試験のLD50=500-1,000 mg/kg (EU-RAR No.25 (2002))、2,000 mg/kg (CERI ハザードデータ集 96-34 (1997)) に基づき、低い方の値 500-1,000 mg/kg から区分3とした。 |
| 1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義における液体であるため、ガスでの吸入は想定されず、分類対象外とした。 |
| 1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | データなし |
| 1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 区分外 | - | - | - | ラットを用いた吸入暴露試験の LC50(4時間)=7.1 mg/L (2,000 ppmに相当) (EU-RAR No.25 (2002)) は、飽和蒸気圧 0.09kPa (20℃) における飽和蒸気圧濃度 900 ppm よりも高い値であるため、ミスト暴露であると考えられ、区分外とした。 |
| 2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分1A | ![]() |
危険 |
重篤な皮膚の薬傷・眼の損傷 |
CERI・NITE 有害性評価書 No.92 (2005) の1匹のウサギを用いた皮膚刺激性試験の結果の記述に「3分間の開放適用で腐食性がみられた」、とあることから、細区分の基準に基づき、区分1Aとした。 |
| 3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分1 | ![]() |
危険 |
重篤な眼の損傷 |
CERI・NITE有害性評価書 No.92 (2005) のウサギを用いたOECDテストガイドライン405 に準拠した眼刺激性試験の結果の記述に「24 時間後、全てのウサギに角膜混濁、虹彩刺激、結膜充血、結膜浮腫がみられた。」「7 日目でも角膜混濁、虹彩刺激、結膜刺激は回復せず、化学火傷、角膜上皮の壊死脱落、前眼房の蓄膿がみられた」とあることから、腐食性を有すると考えられ、また、皮膚刺激性が区分1Aであるため、区分1とした。 |
| 4 | 呼吸器感作性又は皮膚感作性 | 呼吸器感作性:分類できない 皮膚感作性:区分外 | - | (呼吸器感作性)− (皮膚感作性)− |
(呼吸器感作性)− (皮膚感作性)− |
呼吸器感作性:データなし 皮膚感作性: CERI・NITE有害性評価書 No.92 (2005)のモルモットを用いたビューラー法による試験結果で感作性はみられず、Polak adjuvant法の試験結果でも陽性の反応はみられず、ヒトへの疫学事例でも皮膚感作性を示す結果が得られておらず、EU-RAR No.25 (2002) で「ヒト症例及び動物試験からメタクリル酸は感作性物質ではない」と結論づけていることから、区分外とした。 |
| 5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない | - | - | - | データ不足 (in vivo変異原性/遺伝毒性試験データなし) のため分類できない。 なお、メタクリル酸の生殖細胞変異原性については、ID204、メタクリル酸メチル、CAS:80-62-6も参照のこと。 |
| 6 | 発がん性 | 分類できない | - | - | - | 疫学データはあるが、既存分類がないため、専門家の判断に従い、分類できないとした。なお、メタクリル酸の発がん性については、ID204、メタクリル酸メチル、CAS:80-62-6も参照のこと。 |
| 7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | データ不足のため分類できない。 なお、メタクリル酸の生殖・発生毒性については、ID204、メタクリル酸メチル、CAS:80-62-6も参照のこと。 |
| 8 | 標的臓器/全身毒性(単回暴露) | 区分3(気道刺激性) | ![]() |
警告 |
(気道刺激性)呼吸器への刺激のおそれ |
実験動物については、「呼吸器経路の刺激」(EU-RAR No.25 (2002))等の記述があることから、気道刺激性を有すると考えられる。 以上より、分類は区分3(気道刺激性)とした。 |
| 9 | 標的臓器/全身毒性(反復暴露) | 区分1(神経系、肝臓、腎臓、副腎)、区分2(呼吸器) | ![]() |
危険 警告 |
長期または反復暴露による臓器(神経系、肝臓、腎臓、副腎)の障害 長期または反復暴露による臓器(呼吸器)の障害のおそれ |
ヒトについては、「頻脈、低血圧、ニトログリセリンとの過度の反応、低体温、加熱・紫外線暴露に対する弱い反応、Ashner反射の病理学的変化、肢端チアノーゼ 、手の指の振戦などが見られた」(EU-RAR No.25 (2002))等の記述、実験動物については、「肝臓中の酵素の変化、電解質の変化、肝臓、副腎の重量減少、肝臓、腎臓・副腎の萎縮、鼻腔嗅上皮変性」(CERI・NITE有害性評価書 No.92 (2005))等の記述があることから、神経系、肝臓、腎臓、副腎、呼吸器が標的臓器と考えられた。なお、実験動物に対する影響は、肝臓、腎臓、副腎への影響が区分1、呼吸器への影響が区分2に相当するガイダンス値の範囲でみられた。 以上より、分類は区分1(神経系、肝臓、腎臓、副腎)、区分2(呼吸器)とした。 |
| 10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | データなし |
| 危険・有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起用語 | 危険有害性情報 | 分類根拠・問題点 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 11 | 水生環境有害性(急性) | 区分3 | - | - | 水生生物に有害 | 藻類(セレナストラム)の72時間ErC50=14mg/L(CERI・NITE有害性評価書、2005)から、区分3とした。 |
| 11 | 水生環境有害性(慢性) | 区分外 | - | - | - | 急速分解性があり(BODによる分解度:91%(既存化学物質安全性点検データ))、かつ生物蓄積性が低いと推定される(log Kow=0.93(PHYSPROP Database、2005))ことから、区分外とした。 |