GHS分類結果 (関係省庁連絡会議 平成18年度事業)

ID62 フッ素(CAS番号 7782-41-4) 分類実施日 H18.6.20 (環境に対する有害性についてはH18.3.31)
使用マニュアル GHS分類マニュアル(H18.2.10 版)

物理化学的危険性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
1 火薬類 分類対象外 - - - GHSの定義における気体である。
2 可燃性/引火性ガス 区分外 - - - 不燃性(ICSC,2004)。
3 可燃性/引火性エアゾール 分類対象外 - - - エアゾール製品でない。
4 支燃性/酸化性ガス類 区分1(圧縮されているもの)、分類できない(圧縮されているもの以外) 警告を表わす酸化物質と炎のシンボル
危険
発火または火災助長のおそれ:酸化性物質
ICSC(2004)では強力な酸化剤であるとしている。圧縮されているものについては、データはないが国連危険物輸送勧告がクラス・区分5.1(国連番号1045(圧縮されているもの))であり区分1に該当する。圧縮されているもの以外についてはデータがなく分類できない。
5 高圧ガス グループ圧縮ガス 警告を表わすボトルのシンボル
警告
加圧ガス:熱すると爆発のおそれ
ICSC(2004)による沸点は-188℃、かつMerck(13th,2001)による臨界温度は-129℃であり、「グループ圧縮ガス」に該当する。国連危険物輸送勧告では圧縮されているものがクラス・区分2.3(国連番号1045)。
6 引火性液体 分類対象外 - - - GHSの定義における気体である。
7 可燃性固体 分類対象外 - - - GHSの定義における気体である。
8 自己反応性物質および混合物 分類対象外 - - - GHSの定義における気体である。
9 自然発火性液体 分類対象外 - - - GHSの定義における気体である。
10 自然発火性固体 分類対象外 - - - GHSの定義における気体である。
11 自己発熱性物質および混合物 分類対象外 - - - GHSの定義における気体である。
12 水と接触して可燃性/引火性ガスを発生する物質および混合物 分類対象外 - - - GHSの定義における気体である。
13 酸化性液体 分類対象外 - - - GHSの定義における気体である。
14 酸化性固体 分類対象外 - - - GHSの定義における気体である。
15 有機過酸化物 分類対象外 - - - GHSの定義における気体である。
16 金属腐食性物質 分類できない - - - 気体状の物質に適した試験方法が確立していない。

健康に対する有害性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 分類できない - - - データなし
1 急性毒性(経皮) 分類できない - - - データなし
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分1 危険を表わす髑髏のシンボル
危険
吸入すると生命に危険
ラットを用いた吸入暴露試験のLC50(1時間)=185 ppm (PATTY (4th, 2000)) から計算式を適用して得られた LC50(4時間)=92.5 ppm に基づき、区分1とした。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類対象外 - - - GHSの定義による気体であるため、蒸気での吸入は想定されず、分類対象外とした。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類対象外 - - - GHSの定義による気体であるため、粉塵・ミストでの吸入は想定されず、分類対象外とした。
2 皮膚腐食性/刺激性 分類できない - - - データなし
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分2A-2B 警告を表わす感嘆符のシンボル
警告
強い眼刺激
ヒトの眼に刺激性を与えたという報告 (PATTY6巻) があるものの刺激性の程度を判断できないため、区分2A-2Bとしたが、細区分が必要な場合は、安全性の観点から、2Aとした方が望ましい。
4 呼吸器感作性又は皮膚感作性 呼吸器感作性:分類できない            皮膚感作性:分類できない - (呼吸器感作性)−
(皮膚感作性)−
(呼吸器感作性)−
(皮膚感作性)−
呼吸器感作性:データなし
皮膚感作性:  データなし
5 生殖細胞変異原性 分類できない - - - データなし
健康有害性については、【ID479、フッ化ナトリウム、CAS:7681-49-4】 も参照のこと。
6 発がん性 分類できない - - - データはあるが既存分類がないため、専門家の判断に基き、分類できないとした。
健康有害性については、【ID479、フッ化ナトリウム、CAS:7681-49-4】 も参照のこと。
7 生殖毒性 区分2 危険を表わす人物シルエットのシンボル
警告
生殖能または胎児への悪影響のおそれの疑い
ATSDR (2003)の記述から、親動物の一般毒性に関する記述はないが、精巣に影響がみられたことから区分2とした。
健康有害性については、【ID479、フッ化ナトリウム、CAS:7681-49-4】 も参照のこと。
8 標的臓器/全身毒性(単回暴露) 区分1(呼吸器、肝臓、腎臓) 危険を表わす人物シルエットのシンボル
危険
臓器(呼吸器、肝臓、腎臓)の障害
ヒトについては、「肺の炎症、咳、胸部圧迫感、悪寒、発熱、ラ音、チアノーゼ、肺水腫」(EHC 36 (1984))、「呼吸器の痛み、頭痛、吐き気、多尿症、多渇症 」(HSDB (1998))等の記述、実験動物については、「肝細胞壊死、げっ歯類に対する尿細管の壊死、肺のうっ血、呼吸困難、刺激性、肺胞壊死」(ATSDR (2003))等の記述があることから、呼吸器、肝臓、腎臓が標的臓器と考えられた。なお、実験動物に対する影響は、区分1に相当するガイダンス値の範囲でみられた。
以上より、分類は区分1(呼吸器、肝臓、腎臓)とした。
9 標的臓器/全身毒性(反復暴露) 区分1(呼吸器、精巣) 危険を表わす人物シルエットのシンボル
危険
長期または反復暴露による臓器(呼吸器、精巣)の障害
実験動物については、「肺の出血、肺水腫、気管支の炎症、呼吸器への影響 (肺への強い刺激性)、精巣の変性」(ATSDR (2003))等の記述があることから、呼吸器、精巣が標的臓器と考えられた。なお、実験動物に対する影響は、区分1に相当するガイダンス値の範囲でみられた。
以上より、分類は区分1(呼吸器、精巣)とした。
10 吸引性呼吸器有害性 分類対象外 - - - 常温で気体のため、分類対象外。

環境に対する有害性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 分類できない - - - データ不足のため分類できない。
11 水生環境有害性(慢性) 分類できない - - - データ不足のため分類できない。

参考資料

分類マニュアル

技術上の指針

解説・用語集(エクセルファイル(64KB))


物質一覧ページに戻る

GHS関連情報トップページに戻る

このページの先頭へ