参考資料
解説・用語集(エクセルファイル(64KB))
| ID59 p-フェニレンジアミン(CAS番号 106-50-3) | 分類実施日 | H18.7.24 (環境に対する有害性についてはH18.3.31) |
| 使用マニュアル | GHS分類マニュアル(H18.2.10 版) |
| 危険・有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起用語 | 危険有害性情報 | 分類根拠・問題点 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 火薬類 | 分類対象外 | - | - | - | 爆発性に関する原子団を含まない。 |
| 2 | 可燃性/引火性ガス | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
| 3 | 可燃性/引火性エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
| 4 | 支燃性/酸化性ガス類 | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
| 5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
| 6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
| 7 | 可燃性固体 | 区分外 | - | - | - | ICSC(2004)では可燃性としているが、データがなく分類できない。国連危険物輸送勧告がクラス・区分6.1 (国連番号1673(o-,m-,p-))。 |
| 8 | 自己反応性物質および混合物 | 分類対象外 | - | - | - | 爆発性、あるいは自己反応性に関する原子団を含まない。 |
| 9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
| 10 | 自然発火性固体 | 区分外 | - | - | - | 常温の空気と接触しても自然発火しない(発火点400℃(ICSC,2004))。 |
| 11 | 自己発熱性物質および混合物 | 区分外 | - | - | - | データがなく分類できない。国連危険物輸送勧告がクラス・区分6.1 (国連番号1673(o-,m-,p-))。 |
| 12 | 水と接触して可燃性/引火性ガスを発生する物質および混合物 | 分類対象外 | - | - | - | 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 |
| 13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
| 14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | 酸素、フッ素または塩素を含まない有機化合物である。 |
| 15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | -O-O-構造を含まない有機化合物である。 |
| 16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
| 危険・有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起用語 | 危険有害性情報 | 分類根拠・問題点 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 急性毒性(経口) | 区分3 | ![]() |
危険 |
飲み込むと有毒 |
ラットを用いた経口投与試験のLD50 80 mg/kg、98 mg/kg(CERIハザードデータ集 2001-31 (2002))のうち低い方のLD50 80mg/kgから 区分3とした。 |
| 1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 | - | - | - | ウサギを用いた経皮投与試験のLD50 >5,000 mg/kg(CERIハザードデータ集 2001-31 (2002))から、区分外とした。 |
| 1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義による固体であるため、ガスでの吸入は想定されず、分類対象外とした。 |
| 1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | データなし |
| 1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 区分5 | - | 警告 |
吸入すると有害のおそれ |
ラットを用いた吸入暴露試験(粉塵)のLC50 920 mg/L(4時間換算)(CERIハザードデータ集 2001-31 (2002))から、区分5とした。 |
| 2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分2 | ![]() |
警告 |
皮膚刺激 |
4時間適用試験ではないが、CERIハザードデータ集 2001-31 (2002)、DFGOT vol.6 (1994)のウサギ、モルモットを用いた皮膚刺激性試験結果の記述において「軽度から中等度の刺激性」がみられ、DFGOT vol.6 (1994)のヒトへの健康影響の記述においても「軽度の刺激性」がみられていることから、区分2とした。 |
| 3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分1 | ![]() |
危険 |
重篤な眼の損傷 |
CERIハザードデータ集 2001-31 (2002)のウサギを用いた眼刺激性試験において「中等度の結膜の炎症がみられたが、24 時間以内に回復。」との報告が得られ、CERIハザードデータ集 2001-31 (2002)、環境省リスク評価第3巻 (2004)、PATTY (4th, 1999)、DFGOT vol.6 (1994)のヒトへの健康影響の記述において「症状がより重篤であり、眼球の痛みや灼熱感、その後、眼瞼の発赤と腫脹、結膜の水腫と充血が認められ、症例によっては角膜上皮のびらんや、虹彩炎、虹彩毛様体炎を生じ、重篤な場合には角膜潰瘍によって視覚障害や失明に陥ることもあるとされる。」との報告が得られていることから、区分1とした。 |
| 4 | 呼吸器感作性又は皮膚感作性 | 呼吸器感作性:区分1 皮膚感作性:区分1 | (呼吸器感作性)![]() (皮膚感作性) ![]() |
(呼吸器感作性)危険 (皮膚感作性)警告 |
(呼吸器感作性)吸入するとアレルギー,喘息または呼吸困難を起こすおそれ (皮膚感作性)アレルギー性皮膚反応を引き起こすおそれ |
呼吸器感作性:CERIハザードデータ集 2001-31 (2002)、環境省リスク評価第3巻 (2004)、PATTY (4th, 1999)のヒトへの健康影響の記述において「p-フェニレンジアミン暴露により、喘息様症状の発生がみられた」等の報告が得られたことから、呼吸器感作性を有すると考えられるため、区分1とした。 皮膚感作性: CERIハザードデータ集 2001-31 (2002)、DFGOT vol.6 (1994)のモルモットを用いた多くの皮膚感作性試験において「皮膚感作性あり」との報告が得られ、CERIハザードデータ集 2001-31 (2002)、PATTY (4th, 1999)、DFGOT vol.6 (1994)のヒトへの健康影響の記述においても、皮膚感作性があることを示す記述が得られている。また、既存分類としては、日本職業・環境アレルギー学会特設委員会、日本接触皮膚炎学会にて、皮膚感作性物質としてリストアップし、産業衛生学会にて「皮膚:第1群」としていることから、皮膚感作性を有すると考えられるため、区分1とした。 |
| 5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 | - | - | - | IARC 16 (1978)、PATTY (4th, 2000)の記述から、経世代変異原性試験なし、生殖細胞in vivo変異原性試験なし、体細胞in vivo変異原性試験(小核試験)で陰性、であることから「区分外」とした。 |
| 6 | 発がん性 | 区分外 | - | - | - | ACGIH (2001)でA4、IARC (1987)でGroup 3に分類されていることから、「区分外」とした。 |
| 7 | 生殖毒性 | 区分外 | - | - | - | 環境省リスク評価第3巻 (2004)やCERIハザードデータ集 2001-31 (2002)の記述から、親世代の繁殖能や次世代の発生などに影響がみられていないことによる。 |
| 8 | 標的臓器/全身毒性(単回暴露) | 区分1(筋肉、腎臓) | ![]() |
危険 |
臓器(筋肉、腎臓)の障害 |
ヒトについては、「横紋筋融解による急性腎不全」(環境省リスク評価第3巻 (2004))、「筋組織に壊死」、「横紋筋融解症」(CERIハザードデータ集 2001-31 (2002))、「横紋筋融解」(ACGIH (7th, 2001))等の記述、実験動物については、「横紋筋融解」、「骨格筋の壊死」(CERIハザードデータ集 2001-31 (2002))等の記述があることから、筋肉が標的臓器と考えられた。また、「死因は横紋筋融解による急性腎不全であった」(環境省リスク評価第3巻 (2004))、「腎臓障害の原因はミオグロビン円柱による遠位尿細管閉塞である」(HSDB (2005))との記載があり、腎臓への障害は二次的影響であると考えられるが、腎不全が直接死につながることから腎臓を標的臓器に加えた。なお、実験動物に対する影響は、区分1に相当するガイダンス値の範囲でみられた。 以上より、分類は区分1(筋肉、腎臓)とした。 |
| 9 | 標的臓器/全身毒性(反復暴露) | 区分1(肝臓、神経系、心臓)、区分2(骨格筋) | ![]() |
危険 警告 |
長期または反復暴露による臓器(肝臓、神経系、心臓)の障害 長期または反復暴露による臓器(骨格筋)の障害のおそれ |
ヒトについては、「肝臓及び脾臓の肥大がみられ、進行性の神経学的症状を呈した。本症例ではめまい、胃炎、二重視、無力症、落屑性の皮膚炎もみられている」、「黄疸と亜急性の肝萎縮」(CERIハザードデータ集 2001-31(2002))等の記述、実験動物については、「骨格筋の変性」(環境省リスク評価第3巻 (2004))、「心筋実質の変性」(ACGIH (7th, 2001))等の記述があることから、肝臓、神経系、筋肉、心臓が標的臓器と考えられた。なお、実験動物に対する影響は、区分1及び区分2に相当するガイダンス値の範囲でみられた。 以上より、分類は区分1(肝臓、神経系、心臓)、区分2(骨格筋)とした。 |
| 10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | データなし |
| 危険・有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起用語 | 危険有害性情報 | 分類根拠・問題点 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 11 | 水生環境有害性(急性) | 区分1 | ![]() |
警告 | 水生生物に非常に強い毒性 | 魚類(ファットヘッドミノー)の96時間LC50=0.06mg/L(CERIハザードデータ集、2002)から、区分1とした。 |
| 11 | 水生環境有害性(慢性) | 区分1 | ![]() |
警告 | 長期的影響により水生生物に非常に強い毒性 | 急性毒性が区分1、生物蓄積性が低いものの(BCF=98(既存化学物質安全性点検データ))、急速分解性がない(BODによる分解度:5%(既存化学物質安全性点検データ))ことから、区分1とした。 |