GHS分類結果 (関係省庁連絡会議 平成18年度事業)

ID53 ビス(ジチオりん酸)S,S"-メチレン-O,O,O",O"-テトラエチル(CAS番号 563-12-2) 分類実施日 H18.7.24 (環境に対する有害性についてはH18.3.31)
使用マニュアル GHS分類マニュアル(H18.2.10 版)

物理化学的危険性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
1 火薬類 分類対象外 - - - 分子内に爆発性に関連する原子団を含んでいない。
2 可燃性/引火性ガス 分類対象外 - - - GHSの定義における液体である。
3 可燃性/引火性エアゾール 分類対象外 - - - エアゾール製品ではない。
4 支燃性/酸化性ガス類 分類対象外 - - - GHSの定義における液体である。
5 高圧ガス 分類対象外 - - - GHSの定義における液体である。
6 引火性液体 分類できない - - - 可燃性との]情報があるが (ICSC (J) (1998))、 規定試験法によるデータなし。
7 可燃性固体 分類対象外 - - - GHSの定義における液体である。
8 自己反応性物質および混合物 分類できない - - - データなし
9 自然発火性液体 分類できない - - - データなし
10 自然発火性固体 分類対象外 - - - GHSの定義における液体である。
11 自己発熱性物質および混合物 分類できない - - - 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。
12 水と接触して可燃性/引火性ガスを発生する物質および混合物 分類できない - - - データなし
13 酸化性液体 分類できない - - - データなし
14 酸化性固体 分類対象外 - - - GHSの定義における液体である。
15 有機過酸化物 分類対象外 - - - 分子内に−O−O−構造を含んでいない。
16 金属腐食性物質 分類できない - - - データなし

健康に対する有害性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 区分2 危険を表わす髑髏のシンボル
危険
飲み込むと生命に危険
ラットLD50値:27mg/kg(ACGIH, 2003、ATSDR, 2001)、21mg/kg(ACGIH, 2003)、208mg/kg(PATTY 4th, 1993)に基づき、計算を適用した。計算値はこれらの値の最小値よりも小さかったことから、最小値の21mg/kgを採用し、区分2とした。
1 急性毒性(経皮) 区分2 危険を表わす髑髏のシンボル
危険
皮膚に接触すると生命に危険
ラットLD50値:62mg/kg(ACGIH, 2003、ATSDR, 2001)、838mg/kg(ACGIH, 2003)、ウサギLD50値:915mg/kg(ACGIH, 2003、PATTY 4th, 1993)に基づき、ラットの最小値62mg/kgを採用し、区分2とした。
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外 - - - GHS定義による液体である。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない - - - データなし
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 区分2 危険を表わす髑髏のシンボル
危険
吸入すると生命に危険
ラットLC50(4時間)値:0.864mg/L(ACGIH, 2003)および0.45mg/L(ACGIH, 2003、ATSDR, 2001)に基づき、小さい方の値を採用し、区分2とした。
2 皮膚腐食性/刺激性 区分外 - - - ACGIH (2003)のウサギの皮膚をごく軽度(only slightly)に刺激するとの記述から、刺激性の基準には適応しないと判断し、区分外とした。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分外 - - - ACGIH (2003)のウサギの眼をごく軽度(only slightly)に刺激するとの記述から、刺激性の基準には適応しないと判断し、区分外とした。
4 呼吸器感作性又は皮膚感作性 呼吸器:分類できない
皮膚:分類できない
- - - 呼吸器:データなし
皮膚:データなし
5 生殖細胞変異原性 区分外 - - - 生殖細胞を用いるin vivo経世代変異原性試験であるマウスを用いた優性致死試験で陰性の結果(JMPR, 1972)、体細胞を用いるin vivo変異原性試験であるラット骨髄細胞を用いた染色体異常試験で陰性の結果(JMPR, 1986)があることから、区分外とした。
6 発がん性 区分外 - - - ACGIHでA4(ACGIH, 2003)に分類されていることから、区分外とした。
7 生殖毒性 区分外 - - - ACGIH (2003)、IRIS (2006)、ATSDR (2001)のラットおよびウサギを用いた妊娠中経口投与試験ならびにラットを用いた3世代繁殖試験において親動物に一般毒性が認められる用量でも明確な生殖毒性は認められなかったとの記述から、区分外とした。
8 標的臓器/全身毒性(単回暴露) 区分1(神経系) 危険を表わす人物シルエットのシンボル
危険
臓器(神経系)の障害
ATSDR (2001)のラットを用いた経口投与試験において振戦や痙攣などのコリン作動性症状が区分1のガイダンス値範囲の用量で認められたとの記述、乳児の事故摂取例で神経毒性症状が認められたとの記述、ならびに急性毒性におけるおもな標的臓器は中枢および末梢神経系であるとの記述から、区分1(神経系)とした。
9 標的臓器/全身毒性(反復暴露) 区分1(神経系) 危険を表わす人物シルエットのシンボル
危険
長期または反復暴露による臓器(神経系)の障害
イヌを用いた経口投与試験(ACGIH, 2003、PATTY 4th, 1993、IRIS, 2005、ATSDR, 2001)においてコリンエステラーゼ阻害による運動失調や振戦などのコリン作動性症状が、ラットを用いた経口投与試験(IRIS, 2005、ATSDR, 2001)およびウサギを用いた経皮投与試験(ACGIH, 2003、ATSDR, 2001)において脳コリンエステラーゼ活性低下が、それぞれ区分1のガイダンス値範囲の投与量で認められたとの記述、ならびにACGIH (2003)、IRIS (2005)のヒト反復暴露例にコリン作動性毒性症状が認められたとの記述から、区分1(神経系)とした。
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない - - - データなし

環境に対する有害性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 区分1 警告を表わす水生生物と毒物のシンボル
警告 水生生物に非常に強い毒性 甲殻類(オオミジンコ)の48時間EC50=0.056ppb(AQUIRE、2003)から、区分1とした。
11 水生環境有害性(慢性) 区分1 警告を表わす水生生物と毒物のシンボル
警告 長期的影響により水生生物に非常に強い毒性 急性毒性が区分1、急速分解性がないと推定され(BIOWIN)、生物蓄積性があると推定される(log Kow=5.07(PHYSPROP Database、2005))ことから、区分1とした。

参考資料

分類マニュアル

技術上の指針

解説・用語集(エクセルファイル(64KB))


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