参考資料
解説・用語集(エクセルファイル(64KB))
| ID52 ピクリン酸(CAS番号 88-89-1) | 分類実施日 | H18.3.23 (環境に対する有害性についてはH18.2.10) |
| 使用マニュアル | GHS分類マニュアル(H18.2.10 版) |
| 危険・有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起用語 | 危険有害性情報 | 分類根拠・問題点 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 火薬類 | 等級1.1 | ![]() |
危険 |
爆発物:大量爆発危険性 |
化学構造にニトロ基を含み、酸素収支の計算値が-45であり、かつ爆発安全データベース(2005)による分解開始温度は118℃ではあるが分解エネルギーは5.1kJ/gであり、火薬類に該当する。等級の分類はデータがないので、国連危険物輸送勧告がクラス・区分1.1D (国連番号0154)であることから、等級1.1とした。 |
| 2 | 可燃性/引火性ガス | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
| 3 | 可燃性/引火性エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
| 4 | 支燃性/酸化性ガス類 | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
| 5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
| 6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
| 7 | 可燃性固体 | 区分外 | - | - | - | 国連危険物輸送勧告がクラス・区分1.1D (国連番号0154) |
| 8 | 自己反応性物質および混合物 | 区分外 | - | - | - | 火薬類に分類されている。 |
| 9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
| 10 | 自然発火性固体 | 区分外 | - | - | - | 常温の空気と接触しても自然発火しない(発火点300℃(ICSC,1999))。 |
| 11 | 自己発熱性物質および混合物 | 分類できない | - | - | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない(融点122℃(ICSC,1999)、試験温度140℃)。 |
| 12 | 水と接触して可燃性/引火性ガスを発生する物質および混合物 | 分類対象外 | - | - | - | 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 |
| 13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
| 14 | 酸化性固体 | 区分外 | - | - | - | 炭素、水素以外の元素と化学結合している酸素を含む有機化合物であるが、データがなく分類できない。国連危険物輸送勧告がクラス・区分1.1Dであることから「区分外」とした(国連番号0154)。 |
| 15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | -O-O-構造を含まない有機化合物である。 |
| 16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
| 危険・有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起用語 | 危険有害性情報 | 分類根拠・問題点 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 急性毒性(経口) | 区分3 | ![]() |
危険 |
飲み込むと有毒 |
ラットを用いた経口投与試験のLD50 492 mg/kg(厚労省報告 (2001))、283 mg/kg(厚労省報告 (2001))、200mg/kg(DFGOT vol.17 (2002))、290mg/kg(DFGOT vol.17 (2002))に基づき、計算式を適用して得られたLD50=214mg/kg から区分3とした。 |
| 1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない | - | - | - | データなし |
| 1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義による固体であるため、ガスでの吸入は想定されず、分類対象外とした。 |
| 1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | データなし |
| 1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | データなし |
| 2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない | - | - | - | データ不足のため、分類できない。 |
| 3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2B | - | 警告 |
眼刺激 |
ACGIH (7th, 2001)、DFGOT vol.17 (2002)のウサギを用いた眼刺激性試験結果「刺激性は24時間以内に消退」という記述から、区分2Bとした。 |
| 4 | 呼吸器感作性又は皮膚感作性 | 呼吸器感作性:分類できない 皮膚感作性:区分1 | (呼吸器感作性) − (皮膚感作性) ![]() |
(呼吸器感作性)− (皮膚感作性)警告 |
(呼吸器感作性)− (皮膚感作性)アレルギー性皮膚反応を引き起こすおそれ |
呼吸器感作性:データなし 皮膚感作性: CERIハザードデータ集 98-30 (1999)、DFGOT vol.17 (2002)のモルモットを用いた皮膚感作性試験結果の「皮膚感作性あり」という記述及び、CERIハザードデータ集 98-30 (1999)、ACGIH (7th, 2001)、DFGOT vol.17 (2002)のヒトへの皮膚感作性に関する記述から、皮膚感作性を有すると考えられ、区分1とした。 |
| 5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない | - | - | - | データ不足のため、分類できない。 |
| 6 | 発がん性 | 分類できない | - | - | - | データなし |
| 7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | データなし |
| 8 | 標的臓器/全身毒性(単回暴露) | 区分1(中枢神経系、血液系、腎臓、肝臓)、区分3(気道刺激性) | ![]() ![]() |
危険 警告 |
臓器(中枢神経系、血液系、腎臓、肝臓)の障害 (気道刺激性)呼吸器への刺激のおそれ |
ヒトについては、「ピクリン酸を摂取した場合、頭痛、めまいを呈し、暗色尿及びタンパク尿を伴うことがある。大量に摂取された場合には赤血球の破壊、胃腸炎、出血性腎炎、急性肝炎を呈する。」(CERIハザードデータ集 98-30 (1999))、「眼、鼻粘膜を刺激」(環境省リスク評価第3巻 (2004))等の記述、実験動物については、「振戦から強直性/間代性痙攣」(CERIハザードデータ集 98-30 (1999))、「自発運動の低下、歩行異常、間代性けいれん、着色尿(濃黄色)、皮膚の着色(黄色)、腹臥位、側臥位」(厚労省報告 (2001))等の記述があることから、中枢神経系、血液系、腎臓、肝臓を標的臓器とし、気道刺激性をもつと考えられた。なお、実験動物に対する影響は区分1に相当するガイダンス値の範囲でみられた。 以上より、分類は区分1(中枢神経系、血液系、腎臓、肝臓)、区分3(気道刺激性)とした。 |
| 9 | 標的臓器/全身毒性(反復暴露) | 区分1(血液系)、区分2(精巣) | ![]() |
危険 警告 |
長期または反復暴露による臓器(血液系)の障害 長期または反復暴露による臓器(精巣)の障害のおそれ |
実験動物については、「貧血は溶血に起因するものと思われる、精細管萎縮」(厚労省報告 (2001))等の記述があることから、血液系、精巣が標的臓器と考えられた。なお、実験動物に対する影響は、区分2に相当するガイダンス値の範囲でみられた。 以上より、分類は区分1(血液系)、区分2(精巣)とした。 |
| 10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | データなし |
| 危険・有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起用語 | 危険有害性情報 | 分類根拠・問題点 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 11 | 水生環境有害性(急性) | 区分3 | - | - | 水生生物に有害 | 甲殻類(ミシッドシュリンプ)の96時間LC50=19.7mg/L(CERIハザードデータ集、1999)から、区分3とした。 |
| 11 | 水生環境有害性(慢性) | 区分外 | - | - | - | 急性毒性が区分3であるものの、甲殻類(オオミジンコ)の21日間NOEC=5mg/L(ECETOC TR91、2003)から判断して、区分外とした。 |