参考資料
解説・用語集(エクセルファイル(64KB))
| ID49 ニッケルカルボニル(CAS番号 13463-39-3) | 分類実施日 | H18.3.23 (環境に対する有害性についてはH18.2.10) |
| 使用マニュアル | GHS分類マニュアル(H18.2.10 版) |
| 危険・有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起用語 | 危険有害性情報 | 分類根拠・問題点 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 火薬類 | 分類対象外 | - | - | - | 爆発性に関する原子団を含まない。 |
| 2 | 可燃性/引火性ガス | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
| 3 | 可燃性/引火性エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
| 4 | 支燃性/酸化性ガス類 | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
| 5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
| 6 | 引火性液体 | 区分2 | ![]() |
危険 |
引火性の高い液体および蒸気 |
ICSC(2002)による引火点は-20℃(密閉式)、かつ沸点は43℃であり、「区分2」に該当する。国連危険物輸送勧告ではクラス3およびクラス・区分6.1 (国連番号1259)。 |
| 7 | 可燃性固体 | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
| 8 | 自己反応性物質および混合物 | 分類対象外 | - | - | - | 爆発性、あるいは自己反応性に関する原子団を含まない。 |
| 9 | 自然発火性液体 | 区分外 | - | - | - | 国連危険物輸送勧告がクラス3およびクラス・区分6.1 (国連番号1259)。 |
| 10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
| 11 | 自己発熱性物質および混合物 | 分類できない | - | - | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
| 12 | 水と接触して可燃性/引火性ガスを発生する物質および混合物 | 区分外 | - | - | - | 水に対して安定(水に不溶、ICSC(2002))。 |
| 13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | 酸素、フッ素または塩素を含まない有機化合物である。 |
| 14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
| 15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | -O-O-構造を含まない有機化合物である。 |
| 16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | 気体状の物質に適した試験方法が確立していない(沸点43℃(ICSC,2002)、試験温度55℃)。 |
| 危険・有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起用語 | 危険有害性情報 | 分類根拠・問題点 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 急性毒性(経口) | 分類できない | - | - | - | データなし |
| 1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない | - | - | - | データなし |
| 1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義による液体であるため、ガスでの吸入は想定されず、分類対象外とした。 |
| 1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 区分1 | ![]() |
危険 |
吸入すると生命に危険 |
ラットを用いた吸入暴露試験 (蒸気) のLC50 35ppm (0.5時間) (ACGIH (7th, 2001))に基づき、計算式を適用して得られたLC50(4時間)=12ppmが得られた。 飽和蒸気圧 400mmHg(25.8℃) [換算値 53300Pa(25.8℃)] (HSDB (2005))における飽和蒸気濃度は528000ppmである。今回得られたLC50は、飽和蒸気濃度の90%より低い濃度であるため、「ミストがほとんど混在しない蒸気」として、ppm濃度基準値で区分1とした。 |
| 1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | データなし |
| 2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分2 | ![]() |
警告 |
皮膚刺激 |
ヒトへの症例「Primary skin irritation reactions to nickel salts in solution were observed when human volunteers were patch tested. When aqueous solutions of nickel chloride were applied to the back, the threshold concentrations for irritancy were 1% with occlusion and 10% without occlusion.」(EHC 108 (1991)) という記述から、区分2とした。 |
| 3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分1 | ![]() |
危険 |
重篤な眼の損傷 |
ヒトの症例「Vapor is irritating to eyes, nose, and throat. Liquid will burn the skin and eyes」(HSDB, 2005) および安全性を加味して眼に非可逆的作用と判断したため、区分1とした。 |
| 4 | 呼吸器感作性又は皮膚感作性 | 呼吸器感作性:区分1 皮膚感作性:分類できない | (呼吸器感作性)![]() (皮膚感作性) − |
(呼吸器感作性)危険 (皮膚感作性)− |
(呼吸器感作性)吸入するとアレルギー,喘息または呼吸困難を起こすおそれ (皮膚感作性)− |
呼吸器感作性:EHC 108 (1991)の疫学データにて、「A chemical engineer, who had been exposed for a long period to low levels of nickel carbonyl, developed asthma and Loffler"s syndrome. In addition to pulmonary infiltrations and eosinophilia, which are markers in Loffler"s syndrome, the patient had an eczematous dermatitis of the hands. 」という記述があることから、区分1とした。 皮膚感作性: データなし |
| 5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない | - | - | - | EHC 108 (1991)、IARC 49 (1990)の記述から、in vivo経世代変異原性試験なし、生殖細胞/体細胞in vivo変異原性試験なし、体細胞in vivo遺伝毒性試験(DNA結合試験)で陽性、in vitro変異原性試験なしであることから分類できないとした。 |
| 6 | 発がん性 | 区分1A | ![]() |
危険 |
発がんのおそれ |
IARC(1990)でNickel compoundsとしてグループ1、NTP(2005)でKに分類されていることから区分1Aとした。 |
| 7 | 生殖毒性 | 区分2 | ![]() |
警告 |
生殖能または胎児への悪影響のおそれの疑い |
IARC49(1990)、EHC108(1991)の記述から、ラット及びハムスターの催奇形性試験において、奇形(無眼球症、小眼球症、嚢胞肺、水腎症、外脳症、肋骨融合、口蓋裂)、漿膜腔の出血がみられているが親動物への記載が無いので区分2とした。 |
| 8 | 標的臓器/全身毒性(単回暴露) | 区分1(中枢神経系、肝臓、呼吸器、腎臓、副腎、心臓、脾臓、膵臓) | ![]() |
危険 |
臓器(中枢神経系、肝臓、呼吸器、腎臓、副腎、心臓、脾臓、膵臓)の障害 |
ヒトについては「前頭部痛、眩暈、悪心、嘔吐、不眠、被刺激性の後、肺症状が出現」、「肝臓、腎臓、副腎、及び脾臓の実質変性。脳浮腫および点状脳出血」(EHC 108 (1991))等の記述、実験動物では「肺:局限性の無気肺及び壊死をともなう間質性肺炎、肝臓、脾臓、腎臓、膵臓:局限性壊死を伴う、実質細胞変性」、「肺:炎症、無気肺および間質線維性増殖;腎臓及び副腎:充血及び出血」(CICAD 61 (2004))等の記述があることから、中枢神経系、肝臓、呼吸器、腎臓、副腎、心臓、脾臓、膵臓が標的臓器と考えられた。なお実験動物に対する影響は、区分1に相当するガイダンス値の範囲で見られた。 以上より分類は区分1(中枢神経系、肝臓、呼吸器、腎臓、副腎、心臓、脾臓、膵臓)とした。 |
| 9 | 標的臓器/全身毒性(反復暴露) | 分類できない | - | - | - | データなし |
| 10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | データなし |
| 危険・有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起用語 | 危険有害性情報 | 分類根拠・問題点 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 11 | 水生環境有害性(急性) | 分類できない | - | - | - | データがなく分類できない。 |
| 11 | 水生環境有害性(慢性) | 分類できない | - | - | - | データがなく分類できない。 |