GHS分類結果 (厚生労働省・環境省平成19年度事業)

ID38 亜硝酸イソブチル(CAS番号 542-56-3) 分類実施日 H20.2.22
使用マニュアル GHS分類マニュアル(H18.2.10 版)、技術上の指針(H17.12.6版)

物理化学的危険性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
1 火薬類 分類できない - - - 爆発性に関する原子団(亜硝酸エステル)を含むが、試験データがなく、分類できない。
2 可燃性/引火性ガス 分類対象外 - - - 液体である。(colorless liq(Merck, 14th))
3 可燃性/引火性エアゾール 分類対象外 - - - エアゾール製品でない。
4 支燃性/酸化性ガス類 分類対象外 - - - 液体である。(colorless liq(Merck, 14th))
5 高圧ガス 分類対象外 - - - GHSの定義における液体である。
6 引火性液体 区分2
危険 引火性の高い液体及び蒸気 ICSCによる引火点は-21℃であり、CRCによる沸点が67℃であることから「区分2」に該当する。(EUのリスク警句は、 R11であり、 Highly flammableとしている。)
7 可燃性固体 分類対象外 - - - 液体である。(colorless liq(Merck, 14th))
8 自己反応性物質および混合物 分類できない - - - 爆発性に関する原子団(亜硝酸エステル)を含むが、試験データがなく、分類できない。
9 自然発火性液体 分類できない - - - データなし
10 自然発火性固体 分類対象外 - - - 液体である。(colorless liq(Merck, 14th))
11 自己発熱性物質および混合物 分類できない - - - データなし
12 水と接触して可燃性/引火性ガスを発生する物質および混合物 分類対象外 - - - 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。
13 酸化性液体 分類できない - - - フッ素および塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であり、この酸素が炭素、水素以外の元素である窒素と化学結合しているが、規定試験法によるデータがなく分類できない。
14 酸化性固体 分類対象外 - - - GHSの定義における液体である。
15 有機過酸化物 分類対象外 - - - -O-O-構造を含まない有機化合物である。
16 金属腐食性物質 分類できない - - - データなし

健康に対する有害性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 区分4
警告 飲み込むと有害 ラットのLD50が410mg/kg(RTECS, Access on Sep. 2007)であることから、区分4に分類した。
1 急性毒性(経皮) 分類できない - - - データなし
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外 - - - 液体であり、分類対象外とした。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 区分3
危険 吸入すると有毒 ラットLC50(4時間)=777 ppm (= 3.28 mg/L) (RTECS, Access on Sep. 2007)で、当該物質の飽和蒸気圧濃度が(1000000×1.3kPa/101=)12871 ppmであることから、蒸気として試験されたと評価し、区分3とした。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない - - - データなし
2 皮膚腐食性/刺激性 分類できない - - - データなし
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 分類できない - - - データなし
4 呼吸器感作性又は皮膚感作性 呼吸器感作性:分類できない
皮膚感作性:分類できない
- - - データなし
5 生殖細胞変異原性 分類できない - - - 適切なin vivo試験のデータが得られておらず、分類できない。なお、「マウスに対する吸入暴露により、末梢血赤血球に小核が誘発された」(ACGIH, 2003; NTP DB, Access on Sep. 2007)との報告があるが、標準的な試験ではなく、分類には使用しなかった。
6 発がん性 区分2
警告 発がんのおそれの疑い ACGIH(2007)がA3に分類していることから、区分2とした。
7 生殖毒性 分類できない - - - データ不足により分類できない。
8 標的臓器/全身毒性(単回暴露) 区分1(血液系)
区分2(呼吸器)

危険
警告
臓器(血液系)の障害
臓器(呼吸器)の障害のおそれ
「本物質の使用者のうち救急で運ばれた人の症状は、動脈性低酸素症、チアノーゼ、呼吸困難、昏睡などであった。吐き気や鼻への刺激がみられたケースもあった。」(ACGIH, 2003)、「ヒトが飲み込むと致命的なメトヘモグロビン血症を引き起こす可能性があり、実際にそのような症例が報告されている」(HSDB, 2003)、「本物質を吸入した23歳男性が重篤で長期の気管気管支炎になった」(HSDB, 2003)等の報告から、血液系、呼吸器への影響がみられており、区分1(血液系)、区分2(呼吸器)とした。
9 標的臓器/全身毒性(反復暴露) 区分2(血液系、呼吸器)
警告 長期又は反復暴露による臓器(血液系、呼吸器)の障害のおそれ 実験動物で、「マウスならびにラットに本物質を13週間(6時間/日、5日/週)吸入暴露した試験で、軽度の貧血及びメトヘモグロビン血症、鼻粘膜の肥厚化、気管支粘膜の肥厚化がみられた」(U.S. NTP TR 448, 1996)との報告が得られていることから、血液系、呼吸器が標的臓器と考えられた。なお、実験動物に対するこれらの症状は区分2に相当する用量でみられた。以上より、区分2(血液系、呼吸器)とした。
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない - - - データなし

環境に対する有害性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 分類できない - - - データなし
11 水生環境有害性(慢性) 分類できない - - - データなし

参考資料

分類マニュアル

技術上の指針

解説・用語集(エクセルファイル(64KB))


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