GHS分類結果 (関係省庁連絡会議 平成18年度事業)

ID34 1,1"-ジメチル-4,4"-ビピリジニウム=ジクロリド(CAS番号 1910-42-5) 分類実施日 H18.7.24 (環境に対する有害性についてはH18.3.31)
使用マニュアル GHS分類マニュアル(H18.2.10 版)

物理化学的危険性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
1 火薬類 分類対象外 - - - 爆発性に関連する原子団を含んでいない。
2 可燃性/引火性ガス 分類対象外 - - - GHSの定義における固体。
3 可燃性/引火性エアゾール 分類対象外 - - - エアゾール製品でない。
4 支燃性/酸化性ガス類 分類対象外 - - - GHSの定義における固体。
5 高圧ガス 分類対象外 - - - GHSの定義における固体。
6 引火性液体 分類対象外 - - - GHSの定義における固体。
7 可燃性固体 区分外 - - - 不燃性(ICSC(J), 2001)。
8 自己反応性物質および混合物 分類対象外 - - - 爆発性に関連する原子団、あるいは自己反応性に関連する原子団を含んでいない。
9 自然発火性液体 分類対象外 - - - GHSの定義における固体。
10 自然発火性固体 区分外 - - - 不燃性(ICSC(J), 2001)。
11 自己発熱性物質および混合物 区分外 - - - 不燃性(ICSC(J), 2001)。
12 水と接触して可燃性/引火性ガスを発生する物質および混合物 区分外 - - - 水に対して安定。(水溶解度の数値が得られている。また、本物質は水和剤(除草剤)としても市販されている。)
13 酸化性液体 分類対象外 - - - GHSの定義における固体。
14 酸化性固体 分類できない - - - データなし。
15 有機過酸化物 分類対象外 - - - 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物。
16 金属腐食性物質 分類できない - - - Merck(13th, 2001)およびICSC(J)(2001)に金属腐食性を示す記載があるが、固体状の物質に適した試験方法が確立していない。

健康に対する有害性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 区分3 危険を表わす髑髏のシンボル
危険
飲み込むと有毒
農薬登録申請資料(1991)の雄ラットのLD50=223mg/kgに従って、区分3とした。
1 急性毒性(経皮) 区分2 危険を表わす髑髏のシンボル
危険
皮膚に接触すると生命に危険
農薬登録申請資料(1991)の雌ラットのLD50=79mg/kgに従って、区分2とした。
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外 - - - GHSの定義における固体。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類対象外 - - - 本物質は蒸気圧が極めて低く(25℃で0.01mPa未満)、蒸気暴露は困難と考えられ、分類対象外とした。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 区分1 危険を表わす髑髏のシンボル
危険
吸入すると生命に危険
農薬登録申請資料(1991)のラットのLC50=0.00084mg/Lに従って、区分1とした。
2 皮膚腐食性/刺激性 区分2 警告を表わす感嘆符のシンボル
警告
皮膚刺激
農薬登録申請資料(1991)において、20%パラコート液剤(水の他に数種の添加剤を含む)のウサギの皮膚刺激性試験で中程度の刺激性がみられたこと、および農薬製剤のラット等の急性経皮毒性試験で発赤および痂皮形成がみられたとの報告が複数あることから、やや強めの皮膚刺激性があると考えられ、区分2とした。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分2A 警告を表わす感嘆符のシンボル
警告
強い眼刺激
農薬登録申請資料(1991)の20%パラコート液剤(水の他に数種の添加剤を含む)のウサギの眼刺激性試験において中程度の刺激性がみられ、9日間の観察期間終了時にも完全に回復しなかったことから、区分2Aとした。
4 呼吸器感作性又は皮膚感作性 呼吸器感作性:分類できない
皮膚感作性:区分外
- (呼吸器感作性)−
(皮膚感作性)−
(呼吸器感作性)−
(皮膚感作性)−
呼吸器感作性:データなし。
皮膚感作性:農薬登録申請資料(2004)のモルモットの皮膚感作性試験(Maximization法)では皮膚感作性は認められず、区分外とした。
5 生殖細胞変異原性 区分外 - - - 農薬登録申請資料(1991)では、体細胞を用いるin vivo変異原性試験で陰性報告が3例(骨髄染色体異常試験2例(だだし1例は統計学的有意差あり)、骨髄小核試験1例)あることから、区分外とした。なお、in vivo肝UDS試験も陰性であった。
6 発がん性 区分外 - - - 農薬登録申請資料(1991)のラットおよびマウスの発がん性試験では本物質に関連する腫瘍性病変は認められなかったことから、区分外とした。なお、IRIS(1993)ではC(区分外に相当)に分類されている。
7 生殖毒性 区分外 - - - 農薬登録申請資料(1991)のラットの三世代生殖毒性試験、およびラット、マウスの催奇形性試験では、本物質に関連する明確な影響は認められなかったため、区分外とした。
8 標的臓器/全身毒性(単回暴露) 区分1(肺、腎臓、肝臓) 危険を表わす人物シルエットのシンボル
危険
臓器(肺、腎臓、肝臓)の障害
農薬登録申請資料(1991)のラットの急性毒性試験において暴露経路(経口、経皮、吸入)によらず肺への影響がみられること、Priority 1文書のACGIH(7th, 2001)にヒトの事故例で肺の他に腎臓、肝臓への影響の記載があること(Priority 2文書のICSC(J)(2001)にも同様の記載あり)から、区分1(肺、腎臓、肝臓)とした。
9 標的臓器/全身毒性(反復暴露) 区分2(肺) 危険を表わす人物シルエットのシンボル
警告
長期または反復暴露による臓器(肺)の障害のおそれ
農薬登録申請資料(1991)のラットの反復暴露試験(混餌投与)では本物質の投与に関連する肺の病変が認められ、毒性が表れた用量とガイダンス値との比較から区分2(肺)とした。
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない - - - データなし。

環境に対する有害性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 区分1 警告を表わす水生生物と毒物のシンボル
警告 水生生物に非常に強い毒性 藻類(緑藻)の96時間ErC50=0.6mg/L(農薬登録申請資料、2004)から、区分1とした。
11 水生環境有害性(慢性) 区分1 警告を表わす水生生物と毒物のシンボル
警告 長期的影響により水生生物に非常に強い毒性 急性毒性が区分1、生物蓄積性が低いものの(BCF=0.3(既存化学物質安全性点検データ))、急速分解性がない(BODによる分解度:0%(既存化学物質安全性点検データ))ことから、区分1とした。

参考資料

分類マニュアル

技術上の指針

解説・用語集(エクセルファイル(64KB))


物質一覧ページに戻る

GHS関連情報トップページに戻る

このページの先頭へ