参考資料
解説・用語集(エクセルファイル(64KB))
| ID33 2,4-ジニトロトルエン(CAS番号 121-14-2) | 分類実施日 | H18.4.20 (環境に対する有害性についてはH18.3.31) |
| 使用マニュアル | GHS分類マニュアル(H18.2.10 版) |
| 危険・有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起用語 | 危険有害性情報 | 分類根拠・問題点 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 火薬類 | 区分外 | - | - | - | 化学構造にニトロ基を含み、酸素収支の計算値が-114であるが、分解開始温度及び分解エネルギーのデータがなく分類できない。国連危険物輸送勧告がクラス・区分6.1(国連番号1600 ジニトロトルエン(溶融状のもの))。なお、2,6-体等を約20%含む市販製品は、250℃で分解を開始し、280℃では継続的に分解する(Bretherick(J), 5th, 1998)。分解エネルギーは、TNT(2,4,6-トリニトロトルエン)5.1kJ/g(Bretherick(J), 5th, 1998)の約85%(NFPA, 13th, 2002)との報告あり。 |
| 2 | 可燃性/引火性ガス | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
| 3 | 可燃性/引火性エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
| 4 | 支燃性/酸化性ガス類 | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
| 5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
| 6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
| 7 | 可燃性固体 | 区分外 | - | - | - | データがなく分類できない。国連危険物輸送勧告がクラス・区分6.1(国連番号1600 ジニトロトルエン(溶融状のもの))。 |
| 8 | 自己反応性物質および混合物 | 区分外 | - | - | - | 化学構造にニトロ基を含むがデータがなく分類できない。国連危険物輸送勧告がクラス・区分6.1(国連番号 ジニトロトルエン1600(溶融状のもの))。 |
| 9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
| 10 | 自然発火性固体 | 区分外 | - | - | - | データがなく分類できない。国連危険物輸送勧告がクラス・区分6.1(国連番号1600 ジニトロトルエン(溶融状のもの))。 |
| 11 | 自己発熱性物質および混合物 | 分類できない | - | - | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない(融点71℃(ICSC,1999)、試験温度140℃)。 |
| 12 | 水と接触して可燃性/引火性ガスを発生する物質および混合物 | 分類対象外 | - | - | - | 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 |
| 13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
| 14 | 酸化性固体 | 区分外 | - | - | - | 炭素、水素以外の元素と化学結合している酸素を含む有機化合物であるが、データがなく分類できない。国連危険物輸送勧告がクラス・区分6.1(国連番号1600 ジニトロトルエン(溶融状のもの))。 |
| 15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | -O-O-構造を含まない有機化合物である。 |
| 16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
| 危険・有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起用語 | 危険有害性情報 | 分類根拠・問題点 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 急性毒性(経口) | 区分4 | ![]() |
警告 |
飲み込むと有害 |
ラットの経口投与 試験で、LD50 268 mg/kg(IUCLID (2000))、568 mg/kg(IUCLID (2000))、650 mg/kg(IUCLID (2000))、268 mg/kg(IUCLID (2000))、270 mg/kg(IUCLID (2000))、893 mg/kg(IUCLID (2000))、400 mg/kg(IUCLID (2000))に基づき、計算式を適用して得られたLD50=324 mg/kgから区分4とした。 |
| 1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない | - | - | - | データ不足のため分類できない |
| 1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義による固体のため、分類対象外とした。 |
| 1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | データなし |
| 1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | データなし |
| 2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分3 | - | 警告 |
軽度の皮膚刺激 |
適用時間は不明であるが、CERI・NITE有害性評価書 No.51(2004)の記述「ウサギを用いた皮膚刺激性試験で、軽度の刺激がみられた」から、区分3とした。 |
| 3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分外 | - | - | - | CERI・NITE有害性評価書 No.51(2004)の記述「ウサギを用いた眼刺激性試験で刺激性はみられなかった」の記述から、区分外とした。 |
| 4 | 呼吸器感作性又は皮膚感作性 | 呼吸器感作性:分類できない 皮膚感作性:分類できない | - | (呼吸器感作性)− (皮膚感作性)− |
(呼吸器感作性)− (皮膚感作性)− |
呼吸器感作性:データなし 皮膚感作性: データ不足のため分類できない |
| 5 | 生殖細胞変異原性 | 区分2 | ![]() |
警告 |
遺伝性疾患のおそれの疑い |
CERI・NITE有害性評価書 No.51 (2004) の記述から、経世代変異原性試験 (優性致死試験) で陰性、生殖細胞in vivo変異原性試験なし、体細胞in vivo変異原性試験 (染色体異常試験) で陽性、生殖細胞in vivo遺伝毒性試験なしであることから、区分2とした。 |
| 6 | 発がん性 | 区分2 | ![]() |
警告 |
発がんのおそれの疑い |
IARC (1996) で2Bに分類されていることから区分2とした。 |
| 7 | 生殖毒性 | 区分2 | ![]() |
警告 |
生殖能または胎児への悪影響のおそれの疑い |
CERI・NITE有害性評価書No.51(2004)の記述から、ラットの三世代繁殖試験で母動物に影響のある用量で新生児生存率の低下がみられ、雄性生殖器への影響をみた試験で体重増加抑制のみられる用量で精細管の萎縮や重度精子形成障害がみられていることから区分2とした。 |
| 8 | 標的臓器/全身毒性(単回暴露) | 分類できない | - | - | - | 実験動物については、「一般的に動物ではチアノーゼ、失調がみられ、ラットの方がマウスよりも致死作用に対する感受性が高い」(ATSDR 1998)との記載があり、血液、神経系が標的臓器と考えられるが詳細が不明であり分類できない。 なお、本物質を主成分(約70%以上)とするジニトロトルエン(異性体混合物:CAS_25321-14-6)についても本事業でGHS分類を実施しており、その分類結果を参照すること。ジニトロトルエンの一般的な製品の含有量は、2,4-体=約75%、2,6-体=約20% (CERI・NITE有害性評価書 No.51 (2004))との報告がある。 |
| 9 | 標的臓器/全身毒性(反復暴露) | 区分1(肝臓、血液、神経系、精巣) | ![]() |
危険 |
長期または反復暴露による臓器(肝臓、血液、神経系、精巣)の障害 |
実験動物については、「肝細胞変性、胆管上皮の過形成、メトヘモグロビン血症、貧血、脳幹および小脳の脱髄、神経障害、精巣萎縮」(CERI・NITE有害性評価書 No.51 (2004))等の記述があることから、肝臓、血液、神経系、精巣が標的臓器と考えられた。なお、実験動物に対する影響は区分1の範囲でみられた。 以上より、分類は区分1(肝臓、血液、神経系、精巣)とした。 なお、本物質を主成分(約70%以上)とするジニトロトルエン(異性体混合物:CAS_25321-14-6)についても本事業でGHS分類を実施しており、その分類結果を参照すること。 ジニトロトルエンの一般的な製品の含有量は、2,4-体=約75%、2,6-体=約20% (CERI・NITE有害性評価書 No.51 (2004))との報告がある。 |
| 10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | データなし |
| 危険・有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起用語 | 危険有害性情報 | 分類根拠・問題点 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 11 | 水生環境有害性(急性) | 区分1 | ![]() |
警告 | 水生生物に非常に強い毒性 | 藻類(クロレラ)の96時間EC50=0.91mg/L(CERI・NITE有害性評価書、2004)から、区分1とした。 |
| 11 | 水生環境有害性(慢性) | 区分1 | ![]() |
警告 | 長期的影響により水生生物に非常に強い毒性 | 急性毒性が区分1、生物蓄積性が低いと推定されるものの(log Kow=1.98(PHYSPROP Database、2005))、急速分解性がない(ジニトロトルエンのBODによる分解度:0%(既存化学物質安全性点検データ)から類推)ことから、区分1とした。 |