GHS分類結果 (関係省庁連絡会議 平成18年度事業)

ID23 クロロエタン(CAS番号 75-00-3) 分類実施日 H18.5.24 (環境に対する有害性についてはH18.3.31)
使用マニュアル GHS分類マニュアル(H18.2.10 版)

物理化学的危険性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
1 火薬類 分類対象外 - - - GHSの定義における気体である。
2 可燃性/引火性ガス 区分1 警告を表わす炎のシンボル
危険
極めて可燃性・引火性の高いガス
ICSC(2004)による爆発限界下限値は3.6vol%であり、「区分1」に該当する。国連危険物輸送勧告ではクラス・区分2.1(国連番号1037)。
3 可燃性/引火性エアゾール 分類対象外 - - - エアゾール製品でない。
4 支燃性/酸化性ガス類 区分外 - - - データがなく分類できない。国連危険物輸送勧告がクラス・区分2.1(国連番号1037)。
5 高圧ガス グループ液化ガス 警告を表わすボトルのシンボル
警告
加圧ガス:熱すると爆発のおそれ
ICSC(2004)による沸点は12.5℃、かつMerck(13th,2001)による臨界温度は187.2℃であり、「グループ液化ガス」に該当する。国連危険物輸送勧告ではクラス・区分2.1(国連番号1037)。
6 引火性液体 分類対象外 - - - GHSの定義における気体である。
7 可燃性固体 分類対象外 - - - GHSの定義における気体である。
8 自己反応性物質および混合物 分類対象外 - - - GHSの定義における気体である。
9 自然発火性液体 分類対象外 - - - GHSの定義における気体である。
10 自然発火性固体 分類対象外 - - - GHSの定義における気体である。
11 自己発熱性物質および混合物 分類対象外 - - - GHSの定義における気体である。
12 水と接触して可燃性/引火性ガスを発生する物質および混合物 分類対象外 - - - GHSの定義における気体である。
13 酸化性液体 分類対象外 - - - GHSの定義における気体である。
14 酸化性固体 分類対象外 - - - GHSの定義における気体である。
15 有機過酸化物 分類対象外 - - - GHSの定義における気体である。
16 金属腐食性物質 分類できない - - - 気体状の物質に適した試験方法が確立していない。

健康に対する有害性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 分類できない - - - データなし
1 急性毒性(経皮) 分類できない - - - データなし
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分外 - - - ラットを用いた吸入暴露試験のLC50(2時間)=57,576 ppm (環境省リスク評価第2巻 (2003))、60,632 ppm (ACGIH (7th, 2001)) から、計算式を適用して得られた LC50(4時間)=40,700 ppm、42,800 ppm のうち、低い方の値を適用して、区分外とした。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類対象外 - - - GHSの定義による気体であるため、蒸気での吸入は想定できず、分類対象外とした。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類対象外 - - - GHSの定義による気体であるため、粉塵・ミストでの吸入は想定できず、分類対象外とした。
2 皮膚腐食性/刺激性 分類できない - - - データ不足のため分類できない
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分2A-2B 警告を表わす感嘆符のシンボル
警告
強い眼刺激
CERI ハザードデータ集 99-14 (2000) のウサギを用いた眼刺激性試験結果の記述「角膜混濁、角膜上皮の障害がみられた」から、刺激性の強度が不明であるため区分2A-2Bとしたが、細区分が必要な場合は、安全性の観点から、2Aとした方が望ましい。
4 呼吸器感作性又は皮膚感作性 呼吸器感作性:分類できない     皮膚感作性:分類できない - (呼吸器感作性)−
(皮膚感作性)−
(呼吸器感作性)−
(皮膚感作性)−
呼吸器感作性:データなし
皮膚感作性:  データなし
5 生殖細胞変異原性 区分外 - - - CERI・NITE有害性評価書 No.41 (2004)、NTP DB (Access on January 2006)、IARC 71 (1999)の記述から、経世代変異原性試験なし、生殖細胞in vivo変異原性試験なし、体細胞in vivo変異原性試験(小核試験)で陰性、であることから区分外とした。
6 発がん性 区分2 危険を表わす人物シルエットのシンボル
警告
発がんのおそれの疑い
ACGIH (2001)でA3に分類されていることから、区分2とした。
7 生殖毒性 分類できない - - - データ不足 (生殖能に関するデータなし) のため、分類できない
8 標的臓器/全身毒性(単回暴露) 区分2(呼吸器、肝臓、腎臓)、区分3(麻酔作用) 危険を表わす人物シルエットのシンボル
警告を表わす感嘆符のシンボル
警告

臓器(呼吸器、肝臓、腎臓)の障害のおそれ
(麻酔作用)眠気またはめまいのおそれ
ヒトについては、「麻酔作用」(NITE初期リスク評価書 No.41 (2005))等の記述、実験動物については、「肺、肝臓、腎臓に組織学的変化」(CERIハザードデータ集 99-14 (2000))等の記述があることから、呼吸器、肝臓、腎臓を標的臓器とし、麻酔作用をもつと考えられた。なお、実験動物に対する影響は、区分2に相当するガイダンス値の範囲でみられた。
以上より、分類は区分2(呼吸器、肝臓、腎臓)、区分3(麻酔作用)とした。
9 標的臓器/全身毒性(反復暴露) 区分1(肝臓、神経系)、区分2(呼吸器) 危険を表わす人物シルエットのシンボル
危険
警告
長期または反復暴露による臓器(肝臓、神経系)の障害
長期または反復暴露による臓器(呼吸器)の障害のおそれ
ヒトについては、「肝臓の肥大と一過性の肝機能障害、てんかん発作、運動失調、歩行困難、見当識障害、短期記憶障害、幻覚」(NITE初期リスク評価書 No.41 (2005))等の記述、実験動物については、「肝機能不全、血圧低下、白血球の貪食能抑制、肝臓の脂肪変性と肺の肺胞中隔の肥厚」(CERIハザードデータ集 99-14 (2000))等の記述があることから、肝臓、神経系、呼吸器が標的臓器と考えられた。なお、実験動物に対する影響は、区分2に相当するガイダンス値の範囲でみられた。
以上より、分類は区分1(肝臓、神経系)、区分2(呼吸器)とした。
10 吸引性呼吸器有害性 分類対象外 - - - 常温で気体のため、分類対象外

環境に対する有害性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 区分3 - - 水生生物に有害 甲殻類(オオミジンコ)の48時間EC50=58mg/L(CERI・NITE有害性評価書、2004)他から、区分3とした。
11 水生環境有害性(慢性) 区分3 - - 長期的影響により水生生物に有害 急性毒性が区分3、生物蓄積性が低いと推定されるものの(log Kow=1.43(PHYSPROP Database、2005))、急速分解性がない(BODによる分解度:1%(既存化学物質安全性点検データ))ことから、区分3とした。

参考資料

分類マニュアル

技術上の指針

解説・用語集(エクセルファイル(64KB))


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