GHS分類結果 (厚生労働省・環境省平成19年度事業)

ID21 クロルデコン(CAS番号 143-50-0) 分類実施日 H20.2.22
使用マニュアル GHS分類マニュアル(H18.2.10 版)、技術上の指針(H17.12.6版)

物理化学的危険性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
1 火薬類 分類対象外 - - - 爆発性に関する原子団を含まない。
2 可燃性/引火性ガス 分類対象外 - - - GHSの定義における固体である。
3 可燃性/引火性エアゾール 分類対象外 - - - エアゾール製品でない。
4 支燃性/酸化性ガス類 分類対象外 - - - GHSの定義における固体である。
5 高圧ガス 分類対象外 - - - GHSの定義における固体である。
6 引火性液体 分類対象外 - - - GHSの定義における固体である。
7 可燃性固体 分類できない - - - データなし
8 自己反応性物質および混合物 分類対象外 - - - 爆発性または自己反応性に関する原子団を含まない。
9 自然発火性液体 分類対象外 - - - GHSの定義における固体である。
10 自然発火性固体 分類できない - - - データなし
11 自己発熱性物質および混合物 分類できない - - - データなし
12 水と接触して可燃性/引火性ガスを発生する物質および混合物 分類対象外 - - - 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。
13 酸化性液体 分類対象外 - - - GHSの定義における固体である。
14 酸化性固体 分類対象外 - - - フッ素を含まず、塩素および酸素を含む有機化合物であるが、この塩素および酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。
15 有機過酸化物 分類対象外 - - - -O-O-構造を含まない有機化合物である。
16 金属腐食性物質 分類できない - - - データなし

健康に対する有害性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 区分3
危険 飲み込むと有毒 ラット経口投与による5つのLD50値(95、132、126、96、125mg/kg)(EHC 43, 1984)を用いて統計処理の結果LD50=102mg/kgが得られたことから、区分3とした。
1 急性毒性(経皮) 区分3
危険 皮膚に接触すると有毒 ウサギによる経皮投与でのLD50=410mg/kg(EHC 43, 1984)から、区分3とした。
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外 - - - GHSの定義における固体である
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない - - - データなし
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない - - - データなし
2 皮膚腐食性/刺激性 区分2
警告 皮膚刺激 高濃度を皮膚に暴露された労働者で、皮膚刺激が見られたとの報告がある(ATSDR, 1995)ことから、区分2とした。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分2
警告 強い眼刺激 実験条件の詳細は不明であるが、眼、鼻、喉に刺激性があるとの報告から(HSDB, 2005)、区分2とした。
4 呼吸器感作性又は皮膚感作性 呼吸器感作性:分類できない
皮膚感作性:区分1

(呼吸器感作性)−
(皮膚感作性)警告
(呼吸器感作性)−
(皮膚感作性)アレルギー性皮膚反応を引き起こすおそれ
呼吸器感作性:データなし
皮膚感作性:ATSDR(1995)の記述で、クロルデコンに暴露された作業者で皮膚感作性試験を行った場合、アレルギー反応を生じる可能性があり、クロルデコン製造工場の作業者に皮疹が生じる、とあり、区分1に分類する。
5 生殖細胞変異原性 区分外 - - - ラット優性致死試験で陰性、in vitro染色体異常試験およびAmes試験で陰性(ATSDR, 1995)であることから、区分外とした。
6 発がん性 区分2
警告 発がんのおそれの疑い IARCがグループ2Bに分類(IARC S7, 1987)、NTPがRに分類している(U.S. NTP, 2005)ことから、区分2とした。
7 生殖毒性 区分2
警告 生殖能又は胎児への悪影響のおそれの疑い ラットによる経口投与での試験において、親動物の一般症状は不明であるが、親動物の精巣重量の低下、精子数の減少、産仔数の減少、仔動物の体重減少が見られている(ATSDR, 1995)ことから、区分2とした。
8 標的臓器/全身毒性(単回暴露) 区分1(神経系)
危険 臓器(神経系)の障害 ラットでの単回投与の試験において、振戦がみられた報告されている(ATSDR, 1995)。この症状は区分1に相当する用量で見られたことから、区分1(神経系)とした。
9 標的臓器/全身毒性(反復暴露) 区分1(神経系、肝臓、副腎)
危険 長期又は反復暴露による臓器(神経系、肝臓、副腎)の障害 ラットへの経口投与による試験において、振戦、肝臓と副腎の肥大および組織学的変化を起すとの報告がある(EHC 43, 1984)。動物実験の結果は、区分1に相当する用量で見られた。以上の結果より、区分1(神経系、肝臓、副腎)とした。
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない - - - データなし

環境に対する有害性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 区分1
警告 水生生物に非常に強い毒性 ニベ科の一種(Leiostomus xanthurus)の96-hLC50が0.0066 mg/L(EHC 43 (1984))であることから区分急性1とした。
11 水生環境有害性(慢性) 区分1
警告 長期的影響により水生生物に非常に強い毒性 急性区分1であり、急速分解性が無い(BIOWIN 2007)、logPow=5.41(SRC 2005)ことから、区分慢性1とした。

参考資料

分類マニュアル

技術上の指針

解説・用語集(エクセルファイル(64KB))


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