GHS分類結果 (関係省庁連絡会議 平成18年度事業)

ID19 m-クレゾール(CAS番号 108-39-4) 分類実施日 H18.4.20 (環境に対する有害性についてはH18.5.24)
使用マニュアル GHS分類マニュアル(H18.2.10 版)

物理化学的危険性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
1 火薬類 分類対象外 - - - 爆発性に関する原子団を含まない。
2 可燃性/引火性ガス 分類対象外 - - - GHSの定義における液体である。
3 可燃性/引火性エアゾール 分類対象外 - - - エアゾール製品でない。
4 支燃性/酸化性ガス類 分類対象外 - - - GHSの定義における液体である。
5 高圧ガス 分類対象外 - - - GHSの定義における液体である。
6 引火性液体 区分4 - 警告
可燃性液体
ICSC(1999)による引火点は86℃であり、「区分4」に該当する。国連危険物輸送勧告ではクラス・区分6.1およびクラス8 (国連番号2076 クレゾール(液体))。
7 可燃性固体 分類対象外 - - - GHSの定義における液体である。
8 自己反応性物質および混合物 分類対象外 - - - 爆発性、あるいは自己反応性に関する原子団を含まない。
9 自然発火性液体 区分外 - - - 常温の空気と接触しても自然発火しない(発火点626℃(ICSC,1999))。
10 自然発火性固体 分類対象外 - - - GHSの定義における液体である。
11 自己発熱性物質および混合物 分類できない - - - 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。
12 水と接触して可燃性/引火性ガスを発生する物質および混合物 分類対象外 - - - 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。
13 酸化性液体 分類対象外 - - - フッ素および塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。
14 酸化性固体 分類対象外 - - - GHSの定義における液体である。
15 有機過酸化物 分類対象外 - - - -O-O-構造を含まない有機化合物である。
16 金属腐食性物質 分類できない - - - データなし。なお、国連危険物輸送勧告では腐食性物質に該当しているが、皮膚腐食性も含む分類なので、金属腐食性に該当するのか判別できない (国連番号2076 クレゾール(液体))。

健康に対する有害性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 区分3 危険を表わす髑髏のシンボル
危険
飲み込むと有毒
ラットに対する経口投与試験の結果LD50=242 mg/kg(EHC 168 (1995)) に基づき、区分3とした。
1 急性毒性(経皮) 区分4 警告を表わす感嘆符のシンボル
警告
皮膚に接触すると有害
動物を用いた経皮投与試験の結果LD50=1,100 mg/kg、2,830 mg/kg (EHC 168 (1995))より、低い方の値を適用して、区分4とした。
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外 - - - GHSの定義による液体であるため、ガスの吸入は想定されず、分類対象外とした。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない - - - データ不十分のため分類できない。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない - - - データ不十分のため分類できない。
2 皮膚腐食性/刺激性 区分1A-1C 危険を表わす薬品と掌のシンボル
危険
重篤な皮膚の薬傷・眼の損傷
ウサギを用いた皮膚刺激性試験の結果、「非可逆性の組織破壊」 (EHC 168 (1995)) がみられたことから区分1A-1Cとしたが、安全性の観点から1Aとする方が望ましい。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分1 危険を表わす薬品と掌のシンボル
危険
重篤な眼の損傷
ウサギを用いた眼刺激性試験の結果の記述に、「結膜、角膜、虹彩に対して強度の刺激性がみられ、72時間以内に回復しなかった」 (SIDS (2005)) とあり、また、ウサギの皮膚では「非可逆性の組織破壊」(EHC 168 (1995)) がみられたことから、区分1とした。
4 呼吸器感作性又は皮膚感作性 呼吸器感作性:分類できない   皮膚感作性:分類できない - (呼吸器感作性)−
(皮膚感作性)−
(呼吸器感作性)−
(皮膚感作性)−
呼吸器感作性:データなし
皮膚感作性: データなし
5 生殖細胞変異原性 区分外 - - - CERIハザードデータ集 97-9A (1998)、SIDS (2005)、ATSDR (1992)、NTP DB (Access on October 2005)の記述から、経世代変異原性試験なし、生殖細胞in vivo変異原性試験なし、体細胞in vivo変異原性試験(染色体異常試験)で陰性、であることから区分外とした。
6 発がん性 区分外 - - - EPA (1991)でCに分類されていることから、区分外とした。
7 生殖毒性 区分2 危険を表わす人物シルエットのシンボル
警告
生殖能または胎児への悪影響のおそれの疑い
CERIハザードデータ集 97-9A (1998)、SIDS (2005)、ATSDR (1992)の記述から、ラットの二世代繁殖試験において、高用量(450 mg/kg/day)で授乳期の生後児に生存率の低下がみられている報告がある。この所見を出生前の影響か、出生後の影響か、また、母体への影響によるかを判断するのは困難であるが、出生前の影響を除外することは出来ないため「区分2」とした。
8 標的臓器/全身毒性(単回暴露) 区分1(中枢神経系、腎臓)、区分3(気道刺激性) 危険を表わす人物シルエットのシンボル
警告を表わす感嘆符のシンボル
危険
警告
臓器(中枢神経系、腎臓)の障害
(気道刺激性)呼吸器への刺激のおそれ
実験動物については、「自発運動抑制、振戦、流涎、虚脱、鼻腔への刺激性、筋肉の興奮、痙攣、血尿」(SIDS (2005))等の記述があることから、中枢神経系を標的臓器とし、気道刺激性をもつと考えられた。なお、実験動物に対する影響は、区分1に相当するガイダンス値の範囲でみられた。
以上より、分類は区分1(中枢神経系、腎臓)、区分3(気道刺激性)とした。
9 標的臓器/全身毒性(反復暴露) 区分2(中枢神経系) 危険を表わす人物シルエットのシンボル
警告
長期または反復暴露による臓器(中枢神経系)の障害のおそれ
実験動物については、「流涎、腹部尿汚染、自発運動抑制、頻呼吸、努力呼吸、間代性痙攣、過反応性」(SIDS (2005))等の記述があることから、中枢神経系が標的臓器と考えられた。なお、実験動物に対する影響は、区分2に相当するガイダンス値の範囲でみられた。
以上より、分類は区分2(中枢神経系)とした。
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない - - - データなし

環境に対する有害性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 区分2 - - 水生生物に毒性 魚類(カワマス)の96時間LC50=7.6mg/L(CERIハザードデータ集、1998)から、区分2とした。
11 水生環境有害性(慢性) 区分外 - - - 急速分解性があり(OECDテストガイドライン301Dによる28日間の分解度:65-90%(SIDS、2005))、かつ生物蓄積性が低い(BCF=20(SIDS、2005))ことから、区分外とした。

参考資料

分類マニュアル

技術上の指針

解説・用語集(エクセルファイル(64KB))


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