GHS分類結果 (関係省庁連絡会議 平成18年度事業)

ID18 o-クレゾール(CAS番号 95-48-7) 分類実施日 H18.4.20 (環境に対する有害性についてはH18.5.24)
使用マニュアル GHS分類マニュアル(H18.2.10 版)

物理化学的危険性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
1 火薬類 分類対象外 - - - 爆発性に関する原子団を含まない。
2 可燃性/引火性ガス 分類対象外 - - - GHSの定義における固体である。
3 可燃性/引火性エアゾール 分類対象外 - - - エアゾール製品でない。
4 支燃性/酸化性ガス類 分類対象外 - - - GHSの定義における固体である。
5 高圧ガス 分類対象外 - - - GHSの定義における固体である。
6 引火性液体 分類対象外 - - - GHSの定義における固体である。
7 可燃性固体 区分外 - - - データがなく分類できない。国連危険物輸送勧告がクラス・区分6.1およびクラス8 (国連番号3455 クレゾール(固体))。
8 自己反応性物質および混合物 分類対象外 - - - 爆発性、あるいは自己反応性に関する原子団を含まない。
9 自然発火性液体 分類対象外 - - - GHSの定義における固体である。
10 自然発火性固体 区分外 - - - 常温の空気と接触しても自然発火しない(発火点599℃(ICSC,2000))。
11 自己発熱性物質および混合物 分類できない - - - 液体状の物質に適した試験方法が確立していない(融点30℃(ICSC,2000)、試験温度140℃)。
12 水と接触して可燃性/引火性ガスを発生する物質および混合物 分類対象外 - - - 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。
13 酸化性液体 分類対象外 - - - GHSの定義における固体である。
14 酸化性固体 分類対象外 - - - フッ素および塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。
15 有機過酸化物 分類対象外 - - - -O-O-構造を含まない有機化合物である。
16 金属腐食性物質 分類できない - - - データなし。なお、国連危険物輸送勧告では腐食性物質に該当しているが、皮膚腐食性も含む分類なので、金属腐食性に該当するのか判別できない (国連番号3455 クレゾール(固体))。

健康に対する有害性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 区分3 危険を表わす髑髏のシンボル
危険
飲み込むと有毒
ラットを用いた経口投与試験のLD50=121 mg/kg (EHC 168 (1995)) より、区分3とした。
1 急性毒性(経皮) 区分3 危険を表わす髑髏のシンボル
危険
皮膚に接触すると有毒
動物を用いた経皮投与試験のLD50=620 mg/kg、890 mg/kg (EHC 168 (1995))の低い方の値を適用し、区分3とした。
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外 - - - GHS定義による固体であるため、ガスの吸入は想定されず、分類対象外とした。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない - - - データ不足のため、分類できない
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない - - - データ不足のため、分類できない
2 皮膚腐食性/刺激性 区分1A-1C 危険を表わす薬品と掌のシンボル
危険
重篤な皮膚の薬傷・眼の損傷
ウサギを用いた皮膚刺激性試験の結果「非可逆性の組織破壊」 (EHC 168 (1995)) がみられたことから、区分1A-1Cとしたが、安全性の観点から1Aとする方が望ましい。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分1 危険を表わす薬品と掌のシンボル
危険
重篤な眼の損傷
動物を用いた眼刺激性試験の結果「刺激性〜強度の刺激性」「永久的な角膜混濁と血管新生」 (IUCLID (2000)) がみられたことから、区分1とした。
4 呼吸器感作性又は皮膚感作性 呼吸器感作性:分類できない  皮膚感作性:分類できない - (呼吸器感作性)−
(皮膚感作性)−
(呼吸器感作性)−
(皮膚感作性)−
呼吸器感作性:データなし
皮膚感作性:  モルモットを用いたMaximization法を行った結果、陰性であるが、データ不足のため分類できない。
5 生殖細胞変異原性 区分外 - - - SIDS (1998)によりin vitroで染色体異常を誘導するが、「経世代変異原性試験(1)」、「生殖細胞 in vivo変異原性試験(2)」、「体細胞 in vivo変異原性試験(3)」、「生殖細胞 in vivo遺伝毒性試験(4,5)」では陽性結果が無く、ATSDR (1992)により生殖細胞 in vivo経世代 変異原性試験(優性致死試験で陰性の結果があることによる。
6 発がん性 区分外 - - - EPA (1991)でCと分類されていることから、区分外とした。
7 生殖毒性 区分2 危険を表わす人物シルエットのシンボル
警告
生殖能または胎児への悪影響のおそれの疑い
親動物において一般毒性影響のみられる用量で、性周期異常や、次世代に側脳室拡張などがみられたことによる
8 標的臓器/全身毒性(単回暴露) 区分3(気道刺激性) 警告を表わす感嘆符のシンボル
警告
(気道刺激性)呼吸器への刺激のおそれ
ヒトについては、「喉と鼻の刺激、鼻の狭窄感、乾き」(環境省リスク評価 第1巻 (2002))等の記述があることから、気道刺激性をもつと考えられた。
以上より、分類は区分3(気道刺激性)とした。
9 標的臓器/全身毒性(反復暴露) 区分1(中枢神経系、心臓、肝臓、腎臓、呼吸器) 危険を表わす人物シルエットのシンボル
危険
長期または反復暴露による臓器(中枢神経系、心臓、肝臓、腎臓、呼吸器)の障害
実験動物については、「自発運動の低下、体重増加の抑制、肺の水腫及び出血、心筋、肝臓、腎臓、中枢神経系(神経細胞、グリア細胞)の変性、上部気道の炎症、肺の水腫、血管周囲の線維化」(CERIハザードデータ集 97-9@ (1998))等の記述があることから、中枢神経系、心臓、肝臓、腎臓、気道、肺が標的臓器と考えられた。なお、実験動物に対する影響は、区分1に相当するガイダンス値の範囲でみられた。
以上より、分類は区分1(中枢神経系、心臓、肝臓、腎臓、呼吸器)とした。
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない - - - データなし

環境に対する有害性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 区分2 - - 水生生物に毒性 甲殻類(オオミジンコ)の48時間LC50=5mg/L(EHC168、1995)他から、区分2とした。
11 水生環境有害性(慢性) 区分外 - - - 急速分解性があり(20日間の分解度:86%(SIDS、1998))、かつ生物蓄積性が低いBCF=10.7(SIDS、1998))ことから、区分外とした。

参考資料

分類マニュアル

技術上の指針

解説・用語集(エクセルファイル(64KB))


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