参考資料
解説・用語集(エクセルファイル(64KB))
| ID15 carbendazim (ISO)(CAS番号 10605-21-7) | 分類実施日 | 2008.03.26 |
| 使用マニュアル | GHS分類マニュアル(H18.2.10 版) (GHS国連文書改訂2版で変更された箇所については、変更後の記述に則って分類した) |
| 危険・有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起用語 | 危険有害性情報 | 分類根拠・問題点 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 急性毒性(経口) | 区分外 | - | - | - | EHC149 (1993)にあるラットLD50値(>15,000、>5,000、>5,000 mg/kg)に基づき区分外とする。 |
| 1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 | - | - | - | EHC149 (1993)にウサギLD50値として>10,000 mg/kg(水性ペースト(1974))、>2,000 mg/kg(75%水和剤(1982))、>2,000 mg/kg(50%水和剤(1987))があり、その>10,000 mg/kgのLD50値に基づき区分外とする。 |
| 1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義による固体であるため、分類対象外とした。 |
| 1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | データがなく分類できない。 |
| 1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | データ不足のため分類できない。EHC149 (1993)に、粉塵を用いた試験でラットLC50値>5 mg/Lとあり、死亡例の有無は不明である。従って、区分4までには該当しないが、区分5の適否が判断できない。 |
| 2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分外 | - | - | - | EHC149 (1993)に「ウサギへの2.5 g、4時間適用で、4、24、48、72時間後の総てで刺激性が見られなかったことから、皮膚刺激性なし。」とあるので、区分外とする。 |
| 3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2 | ![]() |
警告 | 強い眼刺激 | EHC149 (1993)に「ウサギを用いた陰性結果と、中程度(moderate)から軽度(mild)の刺激性の結果から、ウサギの眼に中程度(moderate)もしくは軽度(mild)の結膜刺激性」とあるので、区分2とする。 |
| 4 | 呼吸器感作性又は皮膚感作性 | 呼吸器感作性:分類できない 皮膚感作性:区分外 |
- | - | - | 呼吸器感作性:データがなく分類できない。 皮膚感作性:EHC149 (1993)に「モルモットでの2例の陰性結果(@10匹に工業品と75%水和剤を皮内注射と皮膚への反復適用で共に陰性、A10匹に80%エタノール溶液の適用で本物質、試験溶媒と惹起の陰性コントロールは総て陰性であり、陽性コントロール(1-Chloro-2,4-dinitrobenzene)は全匹が陽性の反応)から皮膚感作性なし」とあるので、区分外とする。 |
| 5 | 生殖細胞変異原性 | 区分2 | ![]() |
警告 | 遺伝性疾患のおそれの疑い | EHC149 (1993)の記載によると、生殖細胞を用いたin vivo経世代変異原性試験で陰性結果2例(マウス優性致死試験)はあるが陽性結果はなく、体細胞を用いたin vivo変異原性試験で陽性結果2例(マウス染色体異常試験、マウス小核試験)があり生殖細胞を用いたin vivo遺伝毒性試験での陽性結果はないので、区分2とする。なお、EHC149 (1993)には「本物質は経世代変異原性物質ではなく、in vivoとin vitroの体細胞と生殖細胞を用いた試験でDNAへの作用や生殖細胞の変異は起こさないが、in vivoとin vitroの試験で異数性や多倍数性の染色体異常を起こす。」と記載されている。また、EU Annex IはCat. 2; R46でありGHS区分1Bに相当する。 |
| 6 | 発がん性 | 分類できない | - | - | - | IARC他の既存の分類はない。EHC149 (1993)に「ラットとNMRKfマウス(雌雄、最大用量5,000 ppm混餌、96週)では発がん性陰性であるが、CD-1マウス(雌雄、最大用量3,750 ppm混餌、2年)とSwissマウス(雌雄、最大用量5,000 ppm混餌、80週)では肝細胞の腫瘍の増加が見られた。」と記載されており、WHO文書(WHO Pesticides residues in food (1995)、WHO/FAO Data sheets on pesticides No.89 (1996))にもEHC149(1993)と同じ試験例が引用されてはいるが、発がん性の有無についての明確な記載はない。また、EPA/OPPの見解として「本物質によるマウス肝腫瘍の発がん作用機序を定めるにはデータが不足しており、既存の試験例の解析には不充分である。よって、現時点では本物質による異数性の誘発とマウスの肝臓がんの発がん性との関係を決定付けることは出来ない。」との記載がある(Mutation Res., 512, 1-35, 2002)。よって、分類できないとした。 |
| 7 | 生殖毒性 | 区分1B | ![]() |
危険 | 生殖能又は胎児への悪影響のおそれ | EHC149 (1993)に「ラットを用いた経口投与による3世代生殖試験で有害影響は見られていない。」との報告がある。しかし、ラットを用いた発生毒性試験では、親動物に体重減少が見られた用量で 、水頭症、小眼症、骨格変異(脊椎骨、肋骨、胸骨分節融合、脳ヘルニア)の増加の報告、親動物に一般毒性が見られない用量では胚吸収の増加や生存仔数の減少の報告があり、精子数の低下による生殖能力の低下の報告もある。よって、区分1Bとした。なお、EU Annex IはCat. 2; R60-61でありGHS区分1Bに相当する。 |
| 8 | 標的臓器/全身毒性(単回暴露) | 区分外 | - | - | - | EHC149 (1993)に、さまざまな動物種を用いた種々の投与経路の急性毒性試験結果が記載されているが、精巣以外には毒性影響の記載はない。精巣毒性に関しては既に生殖毒性の項に記載しているので、単回暴露の項からは除外し区分外とした。 |
| 9 | 標的臓器/全身毒性(反復暴露) | 区分外 | - | - | - | EHC149 (1993)に、ラット混餌、最高用量2,500 ppm(体重当り:初期360 mg/kg/日、最終123-152 mg/kg/日)、90日間の試験で、最高用量の雌で肝臓の相対重量のわずかな増加が見られた以外の異常は見られなかったとある(NOAEL500 ppm混餌、25 mg/kg/日)。更にWHO文書(WHO Pesticides residues in food (1995))には、ラット混餌、用量1,350 ppm(135 mg/kg/日に相当)、13週間の試験で、6週間後に雌雄のラットに肝の腫大が見られたが、この病変は病理組織学的な変化が伴わず、また可逆的な病変であった(NOAEL450 ppm, 35 mg/kg/日)。これらの投与量は区分2のガイダンス値を上回るので、区分外とした。 |
| 10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | データがなく分類できない。 |