GHS分類結果 (厚生労働省・環境省平成21年度事業(注))
(パブリックコメントによる見直し分類結果)

ID21C0010 2−ヘキシルオキシエタノール(CAS番号 112-25-4) 分類実施日 H22.2.19
使用マニュアル 政府向けGHS分類ガイダンス(H21.3)

物理化学的危険性

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危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
1 火薬類 分類対象外 - - - 爆発性に関わる原子団を含んでいない。
2 可燃性/引火性ガス 分類対象外 - - - GHS定義による液体である。
3 可燃性/引火性エアゾール 分類対象外 - - - エアゾール製品でない。
4 支燃性/酸化性ガス類 分類対象外 - - - GHS定義による液体である。
5 高圧ガス 分類対象外 - - - GHS定義による液体である。
6 引火性液体 区分4 - 警告 可燃性液体 引火点81.7℃(c.c.) (ICSC (2004), ICSC(J) (2004))であり、GHS分類基準に基づく区分4である。
7 可燃性固体 分類対象外 - - - GHS定義による液体である。
8 自己反応性化学品 分類対象外 - - - 爆発性に関わる原子団、および自己反応性に関連する原子団を含んでいない。
9 自然発火性液体 区分外 - - - 発火点が220℃(ICSC (2004), ICSC(J) (2004))である。分類指針において発火点70℃以上は区分外である。
10 自然発火性固体 分類対象外 - - - GHS定義による液体である。
11 自己発熱性化学品 分類できない - - - データなし。
12 水反応可燃性化学品 分類対象外 - - - 金属又は半金属(B,Si,P,Ge,As,Se,Sn,Sb,Te,Bi,Po,At)を含んでいない。
13 酸化性液体 分類対象外 - - - フッ素及び塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。
14 酸化性固体 分類対象外 - - - GHS定義による液体である。
15 有機過酸化物 分類対象外 - - - 分子内に−O−O−構造を含まない有機化合物である
16 金属腐食性物質 分類できない - - - データなし。


健康に対する有害性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 区分4
警告 飲み込むと有害 ラットを用いた試験における、LD50: 739および1480mg/kg bw(SIDS (access on 8. 2008))より区分4とした。
1 急性毒性(経皮) 区分3
危険 皮膚に接触すると有毒 ウサギを用いた試験における、LD50:721および792 mg/kg bw(SIDS (access on 8. 2008))に基づき区分3とした。
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外 - - - GHS定義による液体である。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない - - - ラットを用いた吸入暴露試験(IUCLID, 2000)のLC50(4h):>0.5,g/L(換算値:>84ppm)は、飽和蒸気圧濃度(129ppm)の90%(116ppm)より低い濃度であるため、「ミストがほとんど混在しない蒸気」となるが、このデータだけでは区分2から区分外のいずれか特定できないことから、分類できないとした。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない - - - データなし。
2 皮膚腐食性/刺激性 区分2
警告 皮膚刺激 ウサギ6匹に試験物質原液を4時間適用した試験(Directive 84/449/EEC, B4)において、適用1時間で皮膚反応(ドレイズの平均スコア:紅斑1.3、浮腫1.7)が認められたが、2〜7日で回復した。また、1〜7日に3匹が適用部位に壊死を示し、7日目には4匹に落屑が見られた(SIDS, access on 8. 2008)。以上の結果から、適用後に生じた皮膚の紅斑、浮腫、壊死は7日目には回復または回復傾向にあり、区分2とした。なお、ウサギを用いた別の試験で刺激性なし"not irritaing"との報告(SIDS, access on 8. 2008)もある。また、EU分類はR34(EU-Annex1, access on 8. 2008)である。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分2B - 警告 眼刺激 ウサギ眼を用いた試験において、可逆的な結膜浮腫(Draizeスコア:2 to 3)、虹彩炎(Draizeスコア:1)および角膜混濁(Draize スコア:1)がみられ、これら症状が7日のうちに回復された(SIDS, access on Aug. 2008)ことに基づき区分2Bとした。
4 呼吸器感作性 分類できない - - - データなし。
4 皮膚感作性 分類できない - - - データなし。
5 生殖細胞変異原性 区分外 - - - in vivo小核試験における陰性結果(SIDS, access on 8. 2008)から区分外とした。
6 発がん性 分類できない - - - データなし。
7 生殖毒性 分類できない - - - ラットの催奇形性試験(吸入暴露:妊娠期6-15日, 20.8, 41.4, 79.2ppm)において、黄体数、着床損失数、仔の雌雄率、骨奇形(malformation)および骨格変異(variation)などの異常は見られなかった。仔に肺拡張不全(atelectasis, a variation)が見られたが低濃度群のみで中高濃度群には見られなかった(SIDS (access on 8. 2008))。ウサギの催奇形性試験(吸入暴露: 妊娠期6-18日, 20.8, 41.4, 79.2ppm)においては、妊娠数および着床に異常はないが、再吸収(resorb)が低濃度群で2、高濃度群で1であった。以上の結果、ラットの仔に見られた肺拡張不全およびウサギに見られた再吸収が非用量依存性であること、また親の生殖能力に関する試験が無いため分類できないとした。
8 標的臓器/全身毒性(単回暴露) 区分2(呼吸器)
警告 臓器(呼吸器)の障害のおそれ ラットを用いた経口試験で、粘膜刺激性と呼吸障害がみられたと記述がある(ECETOC (TR95, vol.2, 2005)ことから区分2(呼吸器)、とした。
9 標的臓器/全身毒性(反復暴露) 分類できない - - - ラットの13週間吸入試験(20, 41, 71ppm) (SIDS (access on 8. 2008)) の高濃度群(換算値: 0.42 mg/L)において、雌では肝臓の酵素群に変化(AST, ALTおよびSDHの低値, ALPの高値)、腎相対重量の高値(0.76 v.s. control=0.69; p<0.01)および肝相対重量の高値(significant; p<0.01)が認められた。雄では肝臓の酵素群に異常はなく、腎臓の相対重量の高値(0.69 v.s. control=0.64; p<0.01)および肝臓の相対重量の高値が認められた。吸入暴露による肝臓および腎臓への影響が示唆されるが、肝臓の酵素群の変化はばらつき(3種類は低値、1種類は高値)があり不明瞭(unclear)であると記述があり、肝臓および腎臓に組織病理学的変化は認められていないことから分類できないとした。なお、中濃度群での雄の腎臓の相対重量の高値はno biologically significantであり、雌での肝臓重量の高値は適応による(adaptive)ものであると記載がある。
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない - - - データなし。


環境に対する有害性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 区分外 - - - 甲殻類(オオミジンコ)の48時間EC50=145 mg/L(SIDS, 2004)から区分外とした。
11 水生環境有害性(慢性) 区分外 - - - 難水溶性でなく(水溶解度:9900 mg/L(SRC, 2005))、急性毒性が区分外であることから、区分外とした。

(注)
「物理化学的危険性」及び「健康に対する有害性」:厚生労働省委託事業による見直し分類結果
「環境に対する有害性」:環境省委託事業による分類結果


参考資料

政府向けGHS分類ガイダンス

解説・用語集(エクセルファイル(64KB))


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