GHS分類結果 (経済産業省平成19年度事業)
(パブリックコメントに寄せられたコメント等を参考にした分類(Bパターン))

ID6 bis(2-methoxyethyl)ether(CAS番号 111-96-6) 分類実施日 2008.03.26
使用マニュアル GHS分類マニュアル(H18.2.10 版)
(GHS国連文書改訂2版で変更された箇所については、変更後の記述に則って分類した)

健康に対する有害性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 区分5 - 警告 飲み込むと有害のおそれ ラットを用いた経口投与試験のLD50値 4,760 mg/kg(CICAD 41(2002))から区分5とした。
1 急性毒性(経皮) 分類できない - - - データがないので分類できない。
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外 - - - GHS定義の液体であるため、分類対象外とした。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない - - - データ不足のため分類できない。なお、ラットの飽和蒸気(約10 mg/L)に7時間吸入投与(4時間換算:13.2 mg/L)しても死亡は認められていない(CICAD 41(2002))。13.2 mg/Lは区分4の基準値内の濃度なので、区分3には該当しないが、区分4の適否は判断できない。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない - - - データがないので分類できない。
2 皮膚腐食性/刺激性 区分3 - 警告 軽度の皮膚刺激 ウサギを用いるFDAガイドラインによる閉塞パッチテストで、24時間後に僅かな(slightly)刺激、72時間後にひびが認められているが、詳細は不明である(CICAD 41(2002))。ICSC (2004)には「軽度な(mildly)皮膚刺激性有」と記述があるので、区分3とした。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分2B - 警告 眼刺激 ウサギを用いるFDAガイドラインによる試験において、24時間後に僅かな(slightly)刺激が認められているが、詳細は不明である(CICAD 41(2002))。ICSC (2004)には「軽度な(mildly)眼刺激性有」と記述があるので、区分2Bとした。
4 呼吸器感作性又は皮膚感作性 呼吸器感作性:分類できない
皮膚感作性:分類できない
- - - 呼吸器感作性:データがないので分類できない。
皮膚感作性:データがないので分類できない。
5 生殖細胞変異原性 区分外 - - - 体細胞を用いるin vivo変異原性試験(ラット骨髄細胞を用いる染色体異常試験)で陰性、in vitro変異原性試験(複数のAmes試験)で陰性(CICAD 41(2002))であることから、区分外とした。なお、優性致死試験において陽性反応(早期胚致死)が見られたが、優性致死作用ではなく受胎能(繁殖能)の低下によると考えられている(CICAD 41(2002))。
6 発がん性 分類できない - - - データがないので分類できない。
7 生殖毒性 区分1B
危険 生殖能又は胎児への悪影響のおそれ マウスを用いた経口投与による催奇形性試験において、親動物に影響しない濃度で、胎児の成長や生存率への影響、奇形が認められ(NTP DB (Access on Jan 2008))、ラットを用いた吸入暴露試験(6時間/日、5日間/週、2週間)において、パキテン期精母細胞や円形精子細胞の損傷が認められている(CICAD 41(2002))ことから、区分1Bとした。なお、ウサギを用いる経口投与による催奇形性試験において、母動物の体重、体重増加、子宮重量に影響が認められる濃度で、胚吸収や胎児の奇形が認められている(NTP DB (Access on Jan 2008))。EU-AnnexIはCat. 2; R60-61であり、GHS区分1Bに相当する。
8 標的臓器/全身毒性(単回暴露) 区分3(麻酔作用、気道刺激性)
警告 眠気又はめまいのおそれ
呼吸器への刺激のおそれ
ラットを用いる吸入投与試験及び経口投与試験により、落ち着きのない状態等の症状が認められている(CICAD 41(2002))。また、PATTY (5th, 2005)に、エチレングリコールのエーテル類及びその誘導体は、可逆的な中枢神経系への作用があると記載されており、本物質を含むジエチレングリコールエーテル類の分類の傍証となる。また、ICSC (2004)には「軽度な(mildly)気道刺激性有」と記述がある。以上から区分3(麻酔作用、気道刺激性)とした。
9 標的臓器/全身毒性(反復暴露) 区分2(胸腺、副腎)
警告 長期又は反復暴露による臓器(胸腺、副腎)の障害のおそれ ラットに3週間、600 ppm(90日換算140 ppm)を吸入投与したところ、血液パラメーターの変化は認められないが、胸腺の萎縮、副腎のうっ血が認められた(CICAD 41(2002))ので区分2(胸腺、副腎)とした。
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない - - - データがないので分類できない。

参考資料

分類マニュアル

技術上の指針

解説・用語集(エクセルファイル(64KB))


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