参考資料
解説・用語集(エクセルファイル(64KB))
| ID4 アクロレイン(CAS番号 107-02-8) | 分類実施日 | H18.4.20 (環境に対する有害性についてはH18.3.31) |
| 使用マニュアル | GHS分類マニュアル(H18.2.10 版) |
| 危険・有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起用語 | 危険有害性情報 | 分類根拠・問題点 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 火薬類 | 分類対象外 | - | - | - | 爆発性に関する原子団を含まない。 |
| 2 | 可燃性/引火性ガス | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
| 3 | 可燃性/引火性エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
| 4 | 支燃性/酸化性ガス類 | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
| 5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
| 6 | 引火性液体 | 区分2 | ![]() |
危険 |
引火性の高い液体および蒸気 |
ICSC(2004)による引火点は-26℃(密閉式)、かつ沸点は53℃であり、「区分2」に該当する。国連危険物輸送勧告では安定剤入りのものがクラス3およびクラス・区分6.1 (国連番号1092)。 |
| 7 | 可燃性固体 | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
| 8 | 自己反応性物質および混合物 | 分類できない | - | - | - | 化学構造に不飽和結合を含むが、データがなく分類できない。なお、国連危険物輸送勧告では安定剤入りのものがクラス3およびクラス・区分6.1 (国連番号1092)。 |
| 9 | 自然発火性液体 | 区分外 | - | - | - | 常温の空気と接触しても自然発火しない(発火点234℃(ICSC,2004))。 |
| 10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
| 11 | 自己発熱性物質および混合物 | 分類できない | - | - | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
| 12 | 水と接触して可燃性/引火性ガスを発生する物質および混合物 | 分類対象外 | - | - | - | 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 |
| 13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | フッ素および塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 |
| 14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
| 15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | -O-O-構造を含まない有機化合物である。 |
| 16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | 気体状の物質に適した試験方法が確立していない(沸点53℃(ICSC,2004)、試験温度55℃)。 |
| 危険・有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起用語 | 危険有害性情報 | 分類根拠・問題点 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 急性毒性(経口) | 区分2 | ![]() |
危険 |
飲み込むと生命に危険 |
ラットを用いた経口投与試験のLD50 42mg/kg (DFGOTvol.16 (2001))から、区分2とした。 |
| 1 | 急性毒性(経皮) | 区分3 | ![]() |
危険 |
皮膚に接触すると有毒 |
ウサギを用いた経皮投与試験のLD50 560mg/kg (ACGIH (7th, 2001))、164mg/kg、238mg/kg、335mg/kg、562mg/kg、1022mg/kg (EU-RAR No.7 (2001))に基づき、計算式を適用して得られた LD50=271mg/kg から区分3とした。 |
| 1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義による液体であるため、ガスでの吸入は想定されず、分類対象外とした。 |
| 1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 区分1 | ![]() |
危険 |
吸入すると生命に危険 |
ラットを用いた吸入暴露試験 (蒸気) のLC50 0.018mg/L (4時間)(EHC 127 (1991))、0.065 mg/L(1時間) (EU-RAR No.7 (2001))、20.8. mg/L(4時間) (EHC 127 (1991))に基づき、計算式を適用してLC50(4時間換算値)の7.9ppmが得られた。 飽和蒸気圧274mmHg(25℃) [換算値 36500Pa(25℃)](HSDB(2005))における飽和蒸気圧濃度は361000ppmである。今回得られたLC50は、飽和蒸気圧濃度の90%より低い濃度であるため、「ミストがほとんど混在しない蒸気」として、ppm濃度基準値で区分1とした。 |
| 1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | データなし |
| 2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分1A-1C | ![]() |
危険 |
重篤な皮膚の薬傷・眼の損傷 |
ヒトへの健康影響のデータ (EU-RAR No.7 (2001))「水疱形成を伴う重篤な浮腫、紅斑、10%液の適用48 時間後の生検においては、全被験者で水疱、壊死、炎症性細胞浸潤や乳頭層の浮腫がみられた」、及びウサギを用いた皮膚刺激性試験の結果(CERI・NITE有害性評価書 No.66 (2005)、EU-RAR No.7 (2001)、CICAD No.43 (2002)) から、「腐食性を有する」と考えられるため、区分1A-1Cとしたが、安全性の観点から、1Aとした方が望ましい。 |
| 3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分1 | ![]() |
危険 |
重篤な眼の損傷 |
ウサギを用いた眼刺激性試験の結果(CERI・NITE有害性評価書 No.66 (2005)、EU-RAR No.7 (2001))、及び、皮膚腐食/刺激性にて、区分1としていることから、「眼に対する非可逆的作用を有する」と考えられるため、区分1とした。 |
| 4 | 呼吸器感作性又は皮膚感作性 | 呼吸器感作性:分類できない 皮膚感作性:区分外 | - | (呼吸器感作性)− (皮膚感作性)− |
(呼吸器感作性)− (皮膚感作性)− |
呼吸器感作性:データなし 皮膚感作性: モルモットを用いた複数の皮膚感作性試験結果(EU-RAR No.7 (2001))「陰性」から、区分外とした。 |
| 5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 | - | - | - | CERI・NITE有害性評価書 No.66 (2005)の記述から、経世代変異原性試験(優性致死試験)で陰性、生殖細胞in vivo変異原性試験なし、体細胞in vivo変異原性試験(染色体異常試験)で陰性であることから、区分外とした。 |
| 6 | 発がん性 | 区分外 | - | - | - | IARC(1995)で3、ACGIH(2001)でA4に分類されていることから、区分外とした。 |
| 7 | 生殖毒性 | 区分外 | - | - | - | CERI・NITE有害性評価書 No.66 (2005)、CERIハザードデータ集 (2000)、環境省環境リスク評価第3巻 (2004)の記述から、経口投与では影響がないことから区分外とする。ウサギおよびラットを用いた催奇形性試験において胎児に奇形が見られているが、それら全ての試験が静脈内投与または羊水中への投与であるため、このデータは評価には用いない。 |
| 8 | 標的臓器/全身毒性(単回暴露) | 区分1(呼吸器、神経系、肝臓)、区分3(麻酔作用) | ![]() ![]() |
危険 警告 |
臓器(呼吸器、神経系、肝臓)の障害 (麻酔作用)眠気またはめまいのおそれ |
ヒトについては、「右気管支の狭窄や気管上部の水腫や出血斑、慢性気管支炎、肺気腫」(CERI・NITE有害性評価書 No.66 (2005))、実験動物については、「歩行異常、痙攣及び死亡」(CERIハザードデーター集 96-46 (2000))、「呼吸器刺激性、中等度の麻酔作用、ただし、数時間で回復」(ACGIH (7th, 2001))、「肝細胞の微小空胞を伴う好酸性変性」(CERI・NITE有害性評価書 No.66 (2005))等の記述から呼吸器、神経系、肝臓が標的臓器と考えられ、麻酔作用がみられた。なお、実験動物に対する影響は、区分1に相当するガイダンス値の範囲でみられた。 以上より、分類は区分1(呼吸器、神経系、肝臓)、区分3(麻酔作用)とした。 |
| 9 | 標的臓器/全身毒性(反復暴露) | 区分1(呼吸器、肝臓、腎臓) | ![]() |
危険 |
長期または反復暴露による臓器(呼吸器、肝臓、腎臓)の障害 |
実験動物について、「慢性肺炎、肺気腫、肺、肝臓及び腎臓の炎症、鼻腔の扁平上皮化生、喉頭の扁平上皮化生あるいは上皮過形成、気管支、細気管支及び肺胞の炎症」(CERI・NITE有害性評価書 No.66 (2005))等の記述があることから、呼吸器、肝臓、腎臓が標的臓器と考えられた。なお、実験動物に対する影響は、区分1に相当するガイダンス値の範囲でみられた。 以上より、分類は区分1(呼吸器、肝臓、腎臓)とした。 |
| 10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | データなし |
| 危険・有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起用語 | 危険有害性情報 | 分類根拠・問題点 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 11 | 水生環境有害性(急性) | 区分1 | ![]() |
警告 | 水生生物に非常に強い毒性 | 魚類(ファットヘッドミノー)の96時間LC50=14μg/L(環境省リスク評価第2巻、2003)他から、区分1とした。 |
| 11 | 水生環境有害性(慢性) | 区分1 | ![]() |
警告 | 長期的影響により水生生物に非常に強い毒性 | 急性毒性が区分1、生物蓄積性が低いと推定されるものの(log Kow=-0.01(PHYSPROP Database、2005))、急速分解性がない(TOCによる分解度:0%(既存化学物質安全性点検データ))ことから、区分1とした。 |