参考資料
解説・用語集(エクセルファイル(64KB))
| ID3 アクリロニトリル(CAS番号 107-13-1) | 分類実施日 | H18.3.23 (環境に対する有害性についてはH18.2.10) |
| 使用マニュアル | GHS分類マニュアル(H18.2.10 版) |
| 危険・有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起用語 | 危険有害性情報 | 分類根拠・問題点 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 火薬類 | 分類対象外 | - | - | - | 爆発性に関する原子団を含まない。 |
| 2 | 可燃性/引火性ガス | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
| 3 | 可燃性/引火性エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
| 4 | 支燃性/酸化性ガス類 | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
| 5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
| 6 | 引火性液体 | 区分2 | ![]() |
危険 |
引火性の高い液体および蒸気 |
ICSC(2004)による引火点は-1℃(密閉式)、かつ沸点は77℃であり、「区分2」に該当する。国連危険物輸送勧告では安定剤入りのものがクラス3およびクラス・区分6.1 (国連番号1093)。 |
| 7 | 可燃性固体 | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
| 8 | 自己反応性物質および混合物 | 分類できない | - | - | - | 化学構造に不飽和結合を含むが、データがなく分類できない。なお国連危険物輸送勧告では安定剤入りのものがクラス3およびクラス・区分6.1 (国連番号1093)。 |
| 9 | 自然発火性液体 | 区分外 | - | - | - | 常温の空気と接触しても自然発火しない(発火点481℃(ICSC,2004))。 |
| 10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
| 11 | 自己発熱性物質および混合物 | 分類できない | - | - | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
| 12 | 水と接触して可燃性/引火性ガスを発生する物質および混合物 | 分類対象外 | - | - | - | 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 |
| 13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | 酸素、フッ素または塩素を含まない有機化合物である。 |
| 14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
| 15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | -O-O-構造を含まない有機化合物である。 |
| 16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | データなし。なお国連危険物輸送勧告では安定剤入りのものがクラス3およびクラス・区分6.1 (国連番号1093)。 |
| 危険・有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起用語 | 危険有害性情報 | 分類根拠・問題点 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 急性毒性(経口) | 区分3 | ![]() |
危険 |
飲み込むと有毒 |
ラットを用いた経口投与試験のEHC 28 (1983)のLD50の値、93 mg/kg、101 mg/kg、128 mg/kg、82 mg/kg、86 mg/kg、84 mg/kg、72 mg/kg、78 mg/kg、186 mg/kg、186 mg/kgに基づき、計算式を適用して得られた値から区分3とした。LD50=87mg/kg |
| 1 | 急性毒性(経皮) | 区分2 | ![]() |
危険 |
皮膚に接触すると生命に危険 |
ラットを用いた経皮投与試験のLD50 148 mg/kg (EHC 28 (1983))、282 mg/kg (EHC 28 (1983))の2つのデータの低い方の値(148 mg/kg)を用いて区分2とした。 |
| 1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | GHS定義による液体であるため、ガスでの吸入は想定されず、分類対象外とした。 |
| 1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 区分2 | ![]() |
危険 |
吸入すると生命に危険 |
ラットを用いた吸入 (蒸気) 暴露試験のLC50 0.47 mg/L (4時間)、1.03 mg/L (4時間)、1.21 mg/L (4時間) (EU-PAR No.32 (2004)) に基づき、計算式を適用してLC50の0.54 mg/L (243 ppm) が得られた。 飽和蒸気圧11 kPa (20℃) (IPCS (2001)) における飽和蒸気圧濃度は110,000 ppmである。今回得られたLC50は、飽和蒸気圧濃度の90%より低い濃度であるため、「ミストがほとんど混在しない蒸気」として、ppm濃度基準値で区分2とした。 |
| 1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | データなし |
| 2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分2 | ![]() |
警告 |
皮膚刺激 |
適用4時間以内の試験はないが、ウサギの皮膚一次性性劇試験のデータ(EU-RAR No.32 (2004))で、紅斑、浮腫がみられ、Draize Score平均スコア値 3.6が得られていることから、区分2とした。 |
| 3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2A | ![]() |
警告 |
強い眼刺激 |
複数の試験データ(EU-RAR No.32 2004)の中で、重篤な損傷/眼刺激性の記述のあるデータ「非洗浄眼では中等度の角膜混濁、中等度の虹彩炎、強度の結膜刺激性、適用21日後においても血管新生を伴う角膜混濁。洗浄眼では一時的な軽度の角膜混濁、中等度の虹彩の充血、中等度の結膜刺激性、適用3日以内に回復。」(DuPont (1975))に基づき、区分2Aとした。 |
| 4 | 呼吸器感作性又は皮膚感作性 | 呼吸器感作性:分類できない 皮膚感作性:区分1 | (呼吸器感作性) − (皮膚感作性) ![]() |
(呼吸器感作性)− (皮膚感作性)警告 |
(呼吸器感作性)− (皮膚感作性)アレルギー性皮膚反応を引き起こすおそれ |
呼吸器感作性:データなし 皮膚感作性: モルモットを用いたマキシマイゼーション試験 (CICAD, 39 2002) で陽性がみられたことから、区分1とした。 |
| 5 | 生殖細胞変異原性 | 区分2 | ![]() |
警告 |
遺伝性疾患のおそれの疑い |
CERI・NITE有害性評価書 No.64 (2003)、CICADS 39 (2002)、EU-RAR No.32 (2004) の記述から、経世代変異原性試験 (優性致死試験) で陰性、生殖細胞in vivo変異原性試験なし、体細胞in vivo変異原性試験 (ラット脾臓T細胞における遺伝子突然変異試験) で陽性、生殖細胞in vivo遺伝毒性試験 (ラット精母細胞におけるUDS試験) で陰性あることから、区分2とした。 |
| 6 | 発がん性 | 区分2 | ![]() |
警告 |
発がんのおそれの疑い |
NTP (2005) でR、IARC (1999) で2Bに分類されていることから、区分2とした。 |
| 7 | 生殖毒性 | 区分2 | ![]() |
警告 |
生殖能または胎児への悪影響のおそれの疑い |
CERI・NITE有害性評価書 No.64 (2003) の記述から、ラットの催奇形性試験で母動物毒性のみられる用量で児動物の内臓と骨格に奇形がみられていることから、区分2とした。 |
| 8 | 標的臓器/全身毒性(単回暴露) | 区分1(神経系、肝臓)、区分3(気道刺激性、麻酔作用) | ![]() ![]() |
危険 警告 |
臓器(神経系、肝臓)の障害 (気道刺激性)呼吸器への刺激のおそれ (麻酔作用)眠気またはめまいのおそれ |
ヒトについて、「軽い黄疸、痙攣」(CERI・NITE有害性評価書 No.64 (2003))、「中枢神経系及び肝臓への影響」(CICAD 39 (2002))、「眼、鼻、のどに刺激性、痙攣、無意識、呼吸停止」(NICNAS (2000))等の記述があることから、神経系、肝臓が標的臓器と考えられ、気道刺激性を示した。また、神経系への影響については、一時的なもので回復する場合もある(CERI・NITE有害性評価書 No.64 (2003))ことから、麻酔作用も示している。 以上より、分類は区分1(神経系、肝臓)、区分3(気道刺激性、麻酔作用)とした。 |
| 9 | 標的臓器/全身毒性(反復暴露) | 区分1(神経系、呼吸器、血液系、精巣、腎臓、肝臓) | ![]() |
危険 |
長期または反復暴露による臓器(神経系、呼吸器、血液系、精巣、腎臓、肝臓)の障害 |
ヒトについては、「不安、頭痛、神経衰弱など中枢神経症状を示す」(CERIハザードデータ集 96-3 (1997))、「眼、鼻、のど、気道の痛み」(CERI・NITE有害性評価書 No.64 (2003))、「ヘモグロビン濃度・赤血球数・白血球数減少、免疫抑制」(EU-RAR No.32 (2004))等の記述、実験動物については、「精子数減少及び運動能低下、腎集合管の硝子円柱、亜急性の気管支肺炎、肝臓の限局性壊死、脳の限局性グリオーシス及び血管周囲の細胞浸潤」(CERI・NITE有害性評価書 No.64 (2003))等の記述があることから、神経系、呼吸器、血液系、精巣、腎臓が標的臓器と考えられた。なお、実験動物に対する影響は、いずれも区分1に相当するガイダンス値の範囲でみられた。 以上より、分類は区分1(神経系、呼吸器、血液系、精巣、腎臓、肝臓)とした。 |
| 10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | データなし |
| 危険・有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起用語 | 危険有害性情報 | 分類根拠・問題点 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 11 | 水生環境有害性(急性) | 区分2 | - | - | 水生生物に毒性 | 甲殻類(ミシッドシュリンプ)の96時間LC50=5.81mg/L(CERI・NITE有害性評価書、2005)から、区分2とした。 |
| 11 | 水生環境有害性(慢性) | 区分外 | - | - | - | 急速分解性があり(BODによる分解度:96%(既存化学物質安全性点検データ))、かつ生物蓄積性が低いと推定される(log Kow=0.25(PHYSPROP Database、2005))ことから、区分外とした。 |